どうやって「交友の輪!」を
広げていけばいいか?
個人コマンドによって大きく影響を受けるのは、何と言っても武将同士の交友関係だ。
何が原因かしらないが、ある日突然、孫権に対して「好敵手」宣言をした華キン。毎月のようにイヤミを言いに来て、鬱陶しいったらない。VIIIには「義兄弟」「仇敵」「結婚」という関係もある。残念ながら、今回のテストプレイでは「結婚」相手を見いだすに至らなかった。 |
仕事の上でも交友関係は頼りになる。内政関係の個人コマンドを実行する前に、ほかの仕事がない同僚武将に会っておくと、仕事の手伝いを依頼できる場合がある。首尾よく承諾してもらえれば、コマンド実行時の効果がアップする。あるいは、戦争時に使う「戦法」(後述)をほかの武将に教えたり、逆に教えてもらったりすることもある。富国強兵のためには、自分にない能力を持つ同僚武将と日頃から仲良くしておいて、いろいろ協力してもらいましょう――ということですな。
また、ゲーム上の身分について、「君主」と「太守」の間に、複数の都市の統治を委任された「軍団長」(と麾下の「軍団」)というルールが追加されている。プレイヤーが君主の場合は特に便利で、ある軍団に一地方の攻略を任せてしまえば、数多い支配下都市の太守に各々指示を下すといった煩雑さから解放される。とりわけ都市数が増える後半戦では、ラクにゲームが進められるようになる。一方、軍団長に任命されたプレイヤー武将にとっても、複数の管轄都市のどこからで自由にも出陣ができ、太守の場合より柔軟度の高い戦略展開が可能になったので、こちらはこちらでメリットがある。もっとも軍団長は、前々回のレポートにあった「反乱を起こす」ための地位ではない(笑)。軽率に反乱を起こしても、きっと誰も付いて来てくれないので、念のため。
反乱に関連するが、これまた新機軸の「放浪軍」は、劉備のために用意されたシステムに違いない(断言)! 仕組みはおおむね前回のレポートのとおりなのでここでは割愛するが、赤壁の戦い以前の劉備を選ぶと、関羽と張飛ぐらいしか頼りにならないのに周囲は袁紹や呂布、曹操などの強敵ばかり。以前の三國志シリーズよりも武将の引き抜きが困難になった分、劉備プレイの難度が上がっていたのは確かだ。といって前作では、君主(や太守)が在野に下ると、今までの部下が皆離れてしまうため、新天地を求めて放浪するには無理があった。放浪軍の採用により、前作では不可能だったことが可能になったので、全国百万人の劉備ファンにたまったストレス(?)も、VIIIなら解消されること請け合いだ。
四方を敵に囲まれ、やむを得ず諸国放浪を決める劉備の勢力。 |
もし、弱体な劉備勢力が在野に下る余裕もないまま滅ぼされて皆が散り散りになってしまったとしても、「義兄弟」ルールのおかげで、劉備が生きている限り関羽と張飛は戻って来てくれる(ハズ)。 |