富士通(株)は26日、64MbitNAND型フラッシュメモリーと16MbitFCRAM(First Cycle RAM)を搭載したスタック型マルチ・チップ・パッケージ(MCP)2製品『MB84VN23381EJ』と『MB84VN23391EJ』を開発し、同日よりサンプル出荷を開始すると発表した。サンプル価格はともに4000円。
『MB84VN23381EJ』と『MB84VN23391EJ』 |
携帯電話には、NOR型フラッシュメモリーとSRAM/FCRAMが搭載されているが、IMT-2000などの次世代携帯電話では、動画などを格納する大容量のメモリーが必要となる。今回開発した製品は、高速・大容量の64MbitNANDフラッシュメモリーを搭載し、ページ単位の書き込み速度を200μ秒、小ブロック単位の消去速度を2m秒としたほか、×16構成としたことにより従来の2倍の高速処理が可能になったという。フラッシュメモリーの消去/書き込み回数は100万回。
『MB84VN23381EJ』は、フラッシュメモリーとFCRAMのデータ入出力ポートが分離しているタイプで、『MB84VN23391EJ』はポートが共通のタイプ。動作電圧は、フラッシュメモリーが2.7~3.3V、FCRAMが2.7~3.1V。パッケージは、プラスチックBGA(Ball Grid Array)で、123ボール(11×12)。同社は、月産100万個の販売を目標としている。