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マイクロソフト、『Microsoft Encarta 総合大百科 2001』日本語版を発売

2001年01月16日 20時34分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は16日、『Microsoft Encarta 総合大百科 2001』日本語版などEncartaシリーズ最新版4製品を2月16日に発売すると発表した。

発売するのは、『Microsoft Encarta 総合大百科 2001』日本語版(CD-ROM7枚組み)、『Microsoft Encarta 総合大百科 2001 DVD-ROM』日本語版、『Microsoft Encarta 百科事典 2001』日本語版、『Microsoft Encarta 百科地球儀 2001』日本語版。

『Microsoft Encarta 総合大百科 2001』のパッケージ

百科事典 2001は、同社が従来より発売しているマルチメディア百科事典ソフトの最新版。百科地球儀 2001はさまざまな地理データを収録したソフト。総合大百科 2001は、百科事典 2001と百科地球儀 2001、およびマルチメディア辞典『Microsoft / Shogakukan Bookshelf 2.0 エンカルタ総合大百科版』で構成される。

調べ学習やレポート作成を支援

今回のバージョンは、2002年春より実施される新学習指導要領において重点項目となっている“自ら調べ、まとめ、発表する能力を育成する”ことにフォーカスし、調べ学習や発表資料作成などに役立つ機能を搭載している。

百科事典 2001は、調べたい項目を検索すると、本文中の項目メインページが表示される。項目ページの上部には画像や映像、音声など本文中に掲載されているデータが表示され、それらの1つをクリックすると、そのデータがある場所にジャンプする。映像データは再生が可能で、DVD-ROM版に限っては全画面再生が行なえる。マウスを操作して画面を360度閲覧できるパノラマビューなど体験型マルチメディアデータも用意されている。

項目ごとのトップ画面には、詳細項目構成や関連画像などが表示される

調べ学習をサポートする機能として、ユーザーが何をしたいかという目的別に、百科事典 2001に搭載されている機能の中から適したメニューをリストアップする“総合学習センター”や、“世界歴史年表”を搭載する。

世界歴史年表は、地球の誕生以降45億年にわたる歴史上の大きな出来事を年表として表示するもので、年表上の項目をクリックするとその説明が写真付きで表示される。年代の幅が広いため、スクロールボタンのほか、年代ごとにジャンプできるボタンも用意されている。年表内の項目検索も可能なほか、“日本”や“ヨーロッパ”など地域を選択することで、その地域に関する項目だけを表示できる。上部に日本年表、下部に欧州の年表を並べて表示することで比較も可能。また、歴史上の大きな出来事は大きな文字サイズで、通常の年表には載っていないような、比較的小さな出来事は小さい文字サイズで表示している。

“世界歴史年表”の画面

資料作成支援機能として、“エンカルタ資料BOX”を搭載する。本文中の任意の部分を選択し、“資料BOXに追加”というメニューを選ぶと、その選択部分を資料BOXに追加できる。資料BOX全体はInternet Explorerで表示でき、内容の整理や編集、文字入力が可能。資料BOXの内容を整理した後、“エクスポート”ボタンを押すと、TXTやHTMLなど任意のファイルに変換して保存できる。保存されたデータには、出典情報も自動的に記載される。

そのほか、レポートをはじめて作成する生徒向けの“レポート作成の手引き”や、中学校の教科書を対象に科目ごとに関連する項目を一覧表示できる“教科別ガイド”を搭載する。

また、ウェブサイトを利用した検索機能が強化された。各項目のトップ画面に用意されている“Webセンター”では、エンカルタ編集部がその項目に関連したインターネット上のおすすめサイトをピックアップし、リンク表示する。前バージョンではウェブサイトを利用して検索するとウェブブラウザーが別ウインドウとして起動したが、今回のバージョンでは百科事典の画面内にサイトを表示できるようになった。さらに、エンカルタ編集部が定期的に時事情報やイベント情報など最新の世界情勢をピックアップし、その情報をダウンロードできる“エンカルタトピックス”も用意されている。

データをHDDにコピー可能

百科地球儀 2001は、地理情報やマルチメディアデータなどコンテンツの増強が図られている。これまでの百科地球儀の地図は地球儀を模した3D表示だけだったが、今回のバージョンよりミラー図法(平面地図)表示も可能になった。また、世界各地にある世界遺産の場所を示した“世界遺産”地図を新たに追加、地図上の項目をクリックすると、その世界遺産の説明が写真付きで表示される。

“世界遺産”地図の画面

さらに、CD-ROM版に限り、百科事典 2001の事典データや百科地球儀の地図データをHDDにコピーすることが可能になった。これはCD-ROMの差し替え作業をなくすことが目的のため、DVD-ROM版はコピーできないようになっている。事典データをコピーするには1.2GB、地図データをコピーするには1GBの空き容量が必要。

百科事典 2001の収録データは、項目数が約3万9000項目、写真画像が約1万2000点、音声が約2600点、イラスト画像が約1900点、映像が約100点、アニメーションが約90点、読み物と記事が約730点、グラフが約170点、表が約350点、地図が約960点、360度パノラマビューが約100点、バーチャルツアーが27点。

百科地球儀 2001の収録データは、一般図や行政図、地形投影図など20種類の地図と月面図、地理情報が約4200項目、写真画像や映像などのマルチメディアデータが合計6200点以上、統計データが11カテゴリー364種類、項目数は1万項目以上。

対応OSはWindows 95/98/Me/2000/NT4.0。価格はそれぞれオープンプライスで、推定小売価格は、総合大百科 2001が2万8800円、DVD-ROM版が同じく2万8800円、百科事典 2001が1万5800円、百科地球儀 2001が1万5800円。学生/教員/教育機関向けのアカデミックパッケージである『総合大百科 2001 アカデミック パック』、『総合大百科 2001 DVD-ROM アカデミック パック』は、それぞれ1万7800円。

マイクロソフトのホーム&リテール製品部部長の高橋克之氏。「2001年版は2000年版と同じく家庭や教育関係向けに、学習に役立つ新機能を搭載して提供する。新学習指導要領の“総合的な学習の時間”(教科書に載っていないものを課題にし自分で調べて学習、発表する)の新設などにフォーカスし、学習支援ソフトとして開発した」

また同社は、特別優待アップグレードキャンペーンとして、キャンペーンステッカー貼付の『Microsoft Encarta 百科事典シリーズ』2000年版を購入したユーザーの申込に対し、優待価格2000円で2001年度版を提供する。申込受付期間は1月16日~3月31日。

さらに優待キャッシュバックも実施、すでにEncartaシリーズの旧バージョンやBookshelfを所有し、キャッシュバックステッカー貼付の2001年版を購入したユーザーに対し、キャッシュバックを行なう。キャッシュバック額は百科事典および百科地球儀が3000円、総合大百科が5000円。

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