インテル(株)は10月31日、プライベートショー「Intel Solutions Showcase & Forum」において、Itaniumプロセッサ(64bit CPU)のパイロット・リリース版の出荷を開始すると発表した。インテルは、これまでメーカーやOSの開発元などの限られた先に対して、Itaniumプロセッサを出荷していた。パイロット・リリース版の出荷により、アプリケーションの開発ベンダーや企業のIT部門などで、システムの評価や開発が可能になる。
Itaniumプロセッサのパイロット・リリースを受けて、日本電気(株)(以下NEC)、(株)日立製作所(以下日立)、三菱電機(株)(以下三菱)の3社が、Itaniumプロセッサを搭載したサーバ機器をパイロットユーザーや開発元に向けて出荷開始する。
NECは、16wayのサーバ「AzusA」をはじめ、2way、4wayのサーバを出荷する。OSは、Whistler(64bit版Windowsのコード名)、HP-UX、Linuxの3種類に対応。日立は8wayサーバを、三菱は2wayサーバを出荷する。どちらもWhistlerとLinuxに対応している。
3社以外の富士通(株)や(株)東芝は、検討は行なっているがパイロット・リリース版の出荷開始と同時にサーバを出荷することはないという。
NECのAzusA。これまで2つのラックでのデモはあったが、1つのラックに収まるようにできたデモは今回が初めてという。HP-UXで稼動していた |
日立では、OracleとR/3のデモを行なっていた |
三菱は2wayに特化して出荷していくという。Red Hat High Availability Serverの64bit版をデモ |