日本電気(株)は、企業向けノートパソコン『VersaPro』シリーズのラインナップを一新し、新モデルの発売を開始した。指紋センサの搭載可能モデルを拡充したほか、BIOSレベルで本体起動時にパスワードが設定できるなど、セキュリティーの向上が図られている。また、携帯電話/PHSへの対応を強化し、cdmaOneやDoPaなども専用ケーブルを介することで利用できるようになった。出荷開始は一部モデルを除き、5月17日から。
ほぼ全てのモデルで指紋センサが内蔵できるようになった |
コンパクトオールインワンモデル
コンパクトオールインワンは5モデルを用意。14.1インチTFTカラー液晶(1024×768ドット、フルカラー)搭載モデルには、モバイルPentium III-600MHzを搭載した『VA60J/WX』と、モバイルCeleron-500MHzを搭載した『VA50H/WX』をラインナップ。13.3インチTFTカラー液晶(1024×768ドット、フルカラー)搭載モデルでは、モバイルCeleron-500MHzを搭載した『VA50H/WT』1モデルをラインナップ。
12.1インチカラー液晶(800×600ドット、フルカラー)搭載モデルには、モバイルPentium III-500MHzを搭載した『VA50J/WS』と、モバイルCeleron-450MHzを搭載した『VA45H/WS』をラインナップしている。
全モデルともCPU以外のスペックは共通で、ベースモデルでは6GBのHDD、64MBのメモリー、FDDを内蔵している。24倍速CD-ROMドライブ(1万2000円)、56kbps内蔵モデム(1万5000円)、100-BASE/TXのLANインターフェース(1万5000円)は、いずれもオプションとなる。また、全モデルに内蔵指紋センサ(4万円)を搭載することが可能。
OSはWindows 95/98/2000/NT4.0から選択。オフィススイートについては、Office 2000 Personal(2万7000円)か、同Professional(7万8000円、95モデルは除く)がオプションで用意されている。
本体のサイズは幅307×奥行き252×高さ44mm。重さは14.1インチ液晶モデルが約2.9kg、13.3インチ液晶モデルと12.1インチ液晶モデルが約2.8kgとなっている。バッテリー持続時間は標準添付のニッケル水素バッテリーで約1.5~2.2時間、オプションのリチウムイオンバッテリーで約2.0~3.0時間。
全5モデルの価格は以下の通り。
省スペース型Mate |
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モデル名 |
ディスプレー |
CPU |
標準価格 |
VA60J/WX |
14.1インチ |
モバイルPentium III-600MHz |
32万1000円 |
VA50H/WX |
14.1インチ |
モバイルCeleron-500MHz |
28万1000円 |
VA50H/WT |
13.3インチ |
モバイルCeleron-500MHz |
27万1000円 |
VA50J/WS |
12.1インチ |
モバイルPentium III-500MHz | 28万6000円 |
VA45H/WS |
12.1インチ |
モバイルCeleron-450MHz |
24万1000円 |
ハイスペックモデルは15インチ液晶を搭載
ハイスペックノートに位置付けられる2モデルは、ディスプレーに15インチTFTカラー液晶(1024×768ドット、フルカラー)を採用。CPUは、『VA70J/AF』がモバイルPentium III-700MHz、『VA65J/AF』がモバイルPentium III-650MHzを搭載する。その他のスペックは、ベースモデルとして6GBのHDD、64MBのメモリー、FDD、24倍速CD-ROMドライブを内蔵している。100-BASE/TXのLANインターフェース(1万5000円)、および内蔵指紋センサ(4万円)はオプションとして搭載可能。
OSはオールインワンノートと同様に、Windows 95/98/2000/NT4.0からの選択となる。オフィススイートについては、Office 2000 Personal(2万7000円)か、同Professional(7万8000円、95モデルは除く)がオプションで用意されている。
本体のサイズは幅327×奥行き269×高さ50mm、重さは約3.9kg。価格は『VA70J/AF』が57万6000円、『VA65J/AF』が46万1000円となっている。
モバイルノートでも指紋センサ内蔵が可能に
12.1インチのカラーTFT液晶(1024×768ドット、フルカラー)を搭載するモバイルノートは、新機種1モデルを追加し合計2モデルとなった。今回追加されたのは、CPUとしてモバイルPentium III-700MHzを搭載した『VA50J/BH』。モバイルCeleron-400MHzを搭載する従来機種の『VA40H/BS』は価格引き下げを行なった。指紋センサを搭載したモバイルノート『VA50J/BH』 |
CPU以外のスペックは共通で、6GBのHDD、64MBのメモリー(SDRAM)、56kbps内蔵モデム、外付けFDDを搭載する。また、24倍速のCD-ROMドライブ(2万円)と、100BASE-TXのLANインターフェース(1万5000円)をオプションで用意する。
OSについては、『VA50J/BH』ではWindows 95/98/2000/NT4.0から選択が可能。『VA40H/BS』ではWindows
95/98/2000/から選ぶことになる。オフィススイートについては、Office
2000 Personal(2万7000円)と同Professional(7万8000円)に加え、一太郎10と花子10のパック(2万7000円)もオプションとして用意されている。なお、内蔵指紋センサ(4万円)は、『VA50J/BH』にのみ搭載が可能だ。
本体のサイズは幅283×奥行き224×高さ27mm、重さは約1.55kg。価格は『VA50J/BH』が29万7000円、『VA40H/BS』が25万6000円となっている。
クライアント利用向けのVersaPro Rは2モデルを用意
高いコストパフォーマンスを特徴とするコンパクトオールインワンノートのVersaPro Rシリーズには、2モデルをラインナップしている。『VA45L/RT』は、13.3インチのTFTカラー液晶(1024×768ドット、フルカラー)を搭載したモデル。『VA45L/RS』は、12.1インチのTFTカラー液晶(800×600ドット、フルカラー)を搭載する。その他のスペックは共通で、CPUにはモバイルAMD-K6-2+-450MHzを搭載。6GBのHDD、64MBのSDRAM、24倍速のCD-ROMドライブ、外付けFDDを搭載する。
OSはWindows 98SE/2000から選択。オフィススイートはOffice 2000 Personalのみをオプションとして選択でき、98SEモデルでは2万7000円、2000モデルでは4万7000円となっている。なお、指紋センサは搭載できない。
本体のサイズは幅308×奥行き254×高さ44mm、重さは『VA45L/RT』が約3.2kg『VA45L/RS』が約3.1kg。価格はそれぞれ23万7000円、22万1000円となっている。