インテル(株)は15日、低価格ノートブックPC向けCPU、モバイル
インテルCeleronプロセッサの500MHz版および450MHz版の量産出荷を開始したと発表した。価格は、500MHz版が1万4210円、450MHz版が1万180円(ともに1000個ロット時)。
同製品は、低消費電力と高クロック周波数を実現する0.18μmプロセス技術に基づいて設計される初のCeleronプロセッサーとなる。また、128KBのL2キャッシュをCoppermineと同等のプロセッサーコアに内蔵し、システムバスは100MHzと従来よりも高速化され、インターネット・ストリーミングSIMD拡張命令を採用するなど、既存のモバイルインテルCeleronプロセッサーと比較して、単なる高クロック化以上の性能の向上が図られている。(SIMD拡張命令を搭載しているが、今回のCeleronではPentium
III搭載パソコンのオーナー向けに展開しているインターネットサービス“WebOutfitter”には接続できない)
内部コア電圧は500MHz版450MHz版ともに1.6V、標準消費電力は、500MHz版が7.3W、450MHz版が6.6Wで、熱設計電力は、500MHz版が11.2W、450MHz版が10.2Wとなっている。
マザーボードに直付けせずにすむマイクロPGA(Pin Grid Array)パッケージで提供されるので、ノートPCメーカーの製造コストを削減することができるとしている。
また同社は、同時に低電圧版モバイルインテルCeleronプロセッサー400MHzの量産出荷も開始した。こちらは内部コア電圧1.35V、標準消費電力4.2W、熱設計電力6.5Wで価格は1万180円となっている(1000個ロット時)。パッケージはBGA(Bell
Grid Array)。