(株)アシストは、企業向けの分散システムおよびウェブアプリケーションの開発ツール『PowerBuilder』の新バージョン『PowerBuilder
7.0』日本語版を発表した。同製品は、米サイベース社が開発したもの。
新バージョンでは、サイベースのアプリケーション・サーバー『Jaguar
CTS』とマイクロソフト(株)の『Microsoft Transaction Server(MTS)』との連携により分散アプリケーションの機能を強化している。製品には『Jaguar
CTS 3.0』(開発ライセンス)が標準で付属する。また、Jaguarサーバーにあるコンポーネントを遠隔地からデバッグする“リモートデバッグ機能”を搭載するほか、ユーザーインターフェースの見直しにより操作性の向上を図っている。
PowerBuilder 7.0の画面 |
製品は『PowerBuilder 7.0 Enterprise for Windows』と『同 Desktop for Windows』が用意されている。価格は、Enterpriseが53万円、Desktopが4万9000円。販売目標は、初年度で1万2000本という。
同社の野田信昭取締役事業本部長は、同製品の発売にあたり次のようにコメントした。
野田本部長 |
「昨年10月から、国内における総合代理店ということで、アシストから同製品を販売している」
「データベースがある程度世の中に行き渡ると、データベースの開発言語の必要性が増してくる。そして、データベースが成長すると、データベースの運用ツールが必要になり、最終的にはアプリケーションが発展していく」
「2000年を前に、今はどんな時代かを考えてみた。データベース分野は落ち着いたなという気がする。現在は、データベースの次の時代がこようとしている。しかし、アプリケーションの時代というにはまだ少し早い。これからは、運用パッケージの時代が来るだろう。これからは、運用パッケージとデータベースの橋渡しをする製品が必要になるだろう」
「我が社は、12、3年前からOracleを取り扱っている。振り返ってみると、Oracleが普及したバージョンは7.0だった。今回のPowerBuilderもバージョンが7.0。Oracle同様、普及の時期に来ているのかなと感じる。そのために、今まで以上にサポートの充実を図る」