20倍ズームで遠くの猫をぐわっと
高倍率ズームは遠くの猫を撮るだけが能じゃない。望遠側でも1mまでピントが合うので、ちょっと離れていても顔のドアップが撮れるのだ。
夕日を浴びた毛が金色に輝いてきれいだったので、あえて半逆光で思いきり望遠で撮ってみた。「暗部補正」機能があるので、逆光で撮っても影になる顔をちょっと明るく補正してくれる。だからこんないい感じの写真になる。
肝心の猫は「なんじゃこいつは」って顔をしてじろっとにらんでるけどね。それもまたよし。
お次はローアングルを。
一言でいえば「暗渠と猫」※。暗渠にはなぜだか猫が似合う。
※暗渠(あんきょ)……コンクリートなどで蓋をして隠された川や用水路。道路や遊歩道、公園などに転用されることが多い。
こんな路地でさっとしゃがんでローアングルで撮る。PowerShot SX1 ISの良さが出るシーンだ。
最後は室内で撮ったかふかと大五郎。
暗い部屋だったので感度をISO 800まで上げて撮影。実は大五郎は写真嫌いなので、なかなか一緒に収まってくれないのだ。だから撮ってるのがばれないようちょっと遠くから狙うのである。
スローシャッターだったが、手ブレ補正がけっこうしっかりしてるので、なんとか撮れた。でもちょっとノイズが多め。
さて今回の写真、すべて16:9である。PowerShot SX1 ISには4:3と16:9の2つのモードがあり、16:9モードの時は「フルハイビジョン動画」が録れるのだ。それが面白そうだったので、写真も16:9モードで揃えてみたのである。
ではまた来年っ。
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。
*次回は1月7日掲載予定
この連載の記事
-
第871回
デジカメ
渋めのレトロ調から白黒まで、富士フイルム「X-T50」は多彩なフィルムテイストで猫撮影が楽しめる -
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した - この連載の一覧へ