パートナーも仮想イベントに“出展”
VLEでは、マイクロソフト製品だけでなくパートナー企業の展示も行なわれているのが1つの特徴といえます。単に自社製品だけを取り上げるのではなく、通常のリアルイベント同様に協賛パートナー企業の情報を掲載することで、VLEが同社のイベントの1形態であることが強調されるかっこうとなっているのです。
こういった特徴を備えたVLEにユーザーが“参加”することで、「イベントに参加できない人にも、会場を訪れたのと同じ感覚を味わっていただけると思います。また同時に、弊社とパートナー企業の情報も会場と同様に入手していただくことができます」(藤本マネージャ)。余談ですが、同社の実際のイベントで配布されたものと同等のプレゼント(Windows Server 2008限定評価版など)が当たるキャンペーンも実施されていて、よりリアルと仮想空間のイベントの同等性が強調されています。
先述したとおり、現在はWindows Server 2008などの3製品を紹介しているVLEですが、藤本マネージャによれば「今後登場する弊社の新製品や開催されるイベントに応じた新しいVLEが企画されるかどうかは、現在公開されているVLEに対するフィードバックによって決まります」とのこと。もしかしたら次世代OS「Windows 7」に関するイベントは、VLEで開催されるかもしれません。
まずは実際にアクセスして、バーチャルイベントを体験してみてください。
VLEを実現する技術 「Silverlight」ってどんな技術?
VLEの仮想イベント空間を実現しているのが「Silverlight」です。端的に言えば、Silverlightはブラウザプラグインの1つで、アドビ システムズのFlashに相当する技術です。プラグインをインストールすると、Flash同様にブラウザ上で動画やアニメーション再生が可能になり、華やかな表現が実現できます。
VLEはこのSilverlightで構築された代表的なコンテンツです。そしてこのコンテンツは、VLE内でメイン展示物として取り上げられているWindows Server 2008を使って配信されています。VLEは、同社の仮想イベント空間であるのと同時に、Silverlightのショーケース的なサイトと言ってもいいでしょう。
Silverlightは、WindowsXP/Vista上で動作するInternet Explorer6/7に加え、Firefox、Safariをサポートしています。さらにMac OS X上のFirefox、Safariにも対応しており、現状のPC環境を広くカバーします。
現在のSilverlighのバージョンは1.0ですが、今後登場する予定(時期未定)のバージョン2.0ではさらに機能が充実し、ビジュアル表現がより豊かになるとされています。また、.NETに対応することで開発環境も広がる予定です。さらに、Windows Mobileに対応するSilverlightプラグインも計画されています。開発とクライアントの両面から、今後の普及が期待されています。