予想以上にカンタンな運用開始までの道
それではさっそくdesknet'sを使ってみよう。今回のロードテストでは、下記のようなWindows XP Professionalマシンを用意し、Windows標準のIIS(Internet Information Services)をWebサーバとして使って運用する。
HP Compaq dc 7600 SF | |
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CPU | Pentium D 820(2.80GHz) |
メモリ | 4GB |
HDD | 80GB |
OS | Windows XP Professional SP2 |
インストールが完了したら、クライアント側からdesknet'sのログイン画面へアクセスしてみる。デフォルトでは「コンピュータ名(IPアドレス) + /scripts/dnet/dnet.exe」がdesknet'sのURLになっているので、これをWebブラウザへ入力すればOKだ。
あらかじめ用意されている管理者のアカウントでログインすると、トップポータル画面が表示される。左側にdesknet'sの特徴である多彩な機能の一覧が表示され、右側にはスケジュールや新着メールなどの最新の情報がリストアップされている。機能は多いが、すっきりとした見やすい画面だ。
ここであまり1人で喜んでばかりいても仕方がないので、さっそく編集部で使うための設定をすることにしよう。設定は管理者権限を持つユーザーが管理者設定の画面から行なう。とはいえ実はほとんど難しい設定はなく、最低限、会社名やグループ名といった基本的な設定と、実際に利用するユーザーのアカウントを追加すればいい。
ユーザーの追加は、ユーザー名、メールアドレスといった必要事項をフォームから入力していくのだが、1人ずつ追加していくのはやや面倒だ。 desknet'sは、CSVファイルからのユーザー情報の取り込みに対応しているので、今回はその方法で10名分のユーザーを登録することにした(画面 3)。
自社に合わせた設定でもっと使いやすく
ここまでの作業で、すでにdesknet'sは利用可能となってはいるものの、必ずしも使いやすい状態とはいえない。そこで今度は、自社に合わせた簡単なカスタマイズをしていこう。
まずはトップポータル画面から、タイムカードやワークフローといった、現状では明らかに不要と思われる機能をオフにした。なお、各機能の表示のオン/オフや配置は各ユーザーでも変更可能なので、好みにあった使いやすい画面を構築するといいだろう。
また、上部のタブメニューには管理者が自由にリンクを設定できるので、ここに全員が使うWebサイトやWebサービスを追加してみた(画面4)。ちょっとしたことだが、desknet'sから一発でさまざまな情報へアクセスできるのは意外に便利だ。
期待のAjax版の使い勝手は?
各機能の詳細については次回以降に譲るとして、ひととおり設定が済んだら、さっそく新バージョンの目玉であるAjax版を使ってみたい。Ajax版は、通常版のdesknet's上のAjaxボタンから呼び出して起動する。しばらくして現れたAjax版の画面は、「Bindows」という開発フレームワークを採用したこともあってか、かなりWindowsに酷似している。Bindowsは、米エムビーテクノロジーズの開発フレームワークで、デスクトップアプリケーションと同様のインターフェイスをWeb上で提供することをコンセプトとしているとのこと。確かに一瞬、自分がWebブラウザを開いていることを忘れてしまいそうなインターフェイスだ(画面5)。
見た目だけでなく、操作性もWindowsアプリケーションを踏襲しており、右クリックやダブルクリックでスケジュールを追加できる。また、同一のウィンドウ内にWebメールとスケジュールを同時に表示して切り替えたりと、ブラウザ内でもう1つのOSが起動しているような斬新な操作感だ。
ただ、少し残念なのは、動作がややもたつく点。スケジュールを追加したり変更しようとすると、場合によってはかなり待たされることがあった。今回試用したのは発売前のテスト版ということもあり、今後のチューニングで改善されることを期待したい。
次回からはいよいよ、編集部でのdesknet's活用の様子と、実際の使い勝手をレポートする。
「desknet's 5.0」とは?
ネオジャパンの国産Web型グループウェア。初心者でも使いやすいインターフェイスと、標準で22の機能を持つ多機能さで中堅・中小企業を中心にシェアを拡大中。バージョン5.0からはAjaxアドオンを用意し、リッチインターフェイス化も実現する。
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