パワー感はないが一般道を走るには十分
エンジンは市販のロータリーエンジンと同様のパーツを使用して組み立てられていますが、アクセルを踏んでいくと、排気音もロータリー独特の「キィーン」という甲高いサウンドとは異なり、やや低音になっています。しかし、無音で走行する電気自動車とは違い排気音がするので、ドライバーにとっては、運転しているという感覚があり楽しさもあります。また、アイドリング時にはガスインジェクターの作動音が聞こえましたが、走行しているときは、それほど気になりません。
パワーは、市販されているRX-8(210ps)に比べて、約半分の110ps。トルクは通常の22.6kgmに対して、14.3kgm。スペック的にはRX-8にしては非力だと感じるかもしれませんが、それでも一般道を走る分には十分です。ガソリン使用時に比べて、俊敏なエンジンのレスポンスやパワー感はありませんが、停車時からの発進や車線変更などでも、流れには余裕で乗れます。ただ、坂道ではパドルシフト(試乗車は4AT)を駆使してエンジン回転数を合わせないと、ちょっぴりストレスを感じます。
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