日本電気(株)とNECパーソナルプロダクツ(株)は16日、デスクトップパソコン「VALUESTAR」シリーズの2008年夏モデルを発表した。4月中旬から順次発売される。価格は全機種オープンプライス。
地デジ対応22インチワイドディスプレー一体型PC VALUESTAR W「VW790/MG」
全機種デュアルコア、メモリーも2GBが標準に
VALUESTAR 2008年夏モデルでは、全機種がデュアルコアCPUを搭載した点が大きな特徴として挙げられる。競合他社製品では、ミドルクラス～ローエンドの製品にシングルコアCPU（特にCeleron）を採用するものも多いが、NECは全機種をデュアルコアCPUに移行した。Windows Vistaはバックグラウンドで動作するプロセスが非常に多いため、CPUのデュアルコア化は体感パフォーマンスの向上に大きく寄与すると期待される。同様に、メモリーも1機種以外はすべて2GBを標準で搭載する。
プレインストールOSは、全機種が「Windows Vista Home Premium with Service Pack 1」に移行している。また、デジタル放送対応機種はすべて、デジタル放送の新しい録画ルール「ダビング10」に対応予定である。ダビング10運用開始に合わせて、同社ウェブサイトで対応プログラムが提供される。
全機種が地デジ録画に対応 VALUESTAR W
19インチワイドタイプの「VW500/MG」
19～22インチサイズの大画面ディスプレーと、独自の水冷システムによる静音性を兼ね備えた一体型パソコン「VALUESTAR W」シリーズは、全機種が地上デジタル/地上アナログ放送に対応するテレビチューナーを内蔵した、テレビパソコンとなった。パーソナルユース向けの地デジ対応テレビ＋パソコン、といった製品である。ラインアップは以下の3機種。
- VALUESTAR W VW790/MG
- 最上位機種。22インチワイドモデル。液晶パネルは「スーパーシャインビューEX2液晶」。記録型BDドライブとGeForce 8400M GTを搭載し、BDソフトの再生に対応
- VW770/MG
- 22インチワイドモデル。GPUはチップセット内蔵型
- VW500/MG
- 19インチワイドモデル。液晶パネルは「スーパーシャインビューEX液晶」。無線LAN機能なし
VALUESTAR Wは地上デジタル/アナログ放送の録画機能を備えるだけでなく、ビットレートを下げて地上デジタル放送を録画することで、約2倍の録画時間を実現する「デジタル長時間モード」（関連記事）に対応している。これにより、500GBの内蔵HDD（最大録画容量は約425GB）で最大約115時間分のデジタルハイビジョン放送録画が可能となっている。ダビング10に対応予定なのは前述のとおり。
全機種がOffice Personal 2007をプレインストールしている。主な仕様と予想実売価格は以下のとおり。発売時期は4月下旬の予定。
- VALUESTAR W VW790/MG
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CPU：Core 2 Duo E4600(2.40GHz)｜メモリー：DDR2-667 2GB｜グラフィックス：GeForce 8400M GT
ディスプレー：22インチワイド 1680×1050ドット｜HDD：500GB｜光学ドライブ ：記録型BDドライブ｜TV機能：地上デジタル/地上アナログ放送チューナー内蔵｜無線通信機能：IEEE 802.11a/b/g/n
サイズ：幅534×奥行き253×高さ476mm（ディスプレー直立時）｜ 重量：約21kg｜OS：Windows Vista Home Premium SP1｜Office Personal 2007搭載
予想実売価格：約32万5000円前後 - VW770/MG
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グラフィックス：Intel G35 Expressチップセット内蔵｜光学ドライブ ：DVDスーパーマルチドライブ｜無線通信機能：IEEE 802.11a/b/g｜それ以外の主な仕様はVW790/MGと同等
予想実売価格：約26万円前後 - VW500/MG
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CPU：Pentiumデュアルコア E2180(2GHz)｜ディスプレー：19インチワイド 1440×900ドット｜無線通信機能：搭載せず｜それ以外の主な仕様はVW770/MGと同等
予想実売価格：約22万5000円前後
より快適になったスタイリッシュ一体型 VALUESTAR N
地デジ録画も可能なスリムな一体型PC「VALUESTAR N VN770/MG」
スリムなボディーの液晶ディスプレー一体型パソコン「VALUESTAR N」シリーズは、ラインアップ全機種がデュアルコアCPUと2GBのメモリーを搭載し、Windows Vistaがより快適に使える製品となった。ラインアップは以下の3機種。
- VALUESTAR N VN770/MG
- 17インチワイドモデル。地上デジタル/地上アナログチューナー内蔵で長時間録画にも対応
- VN750/MG
- VN770/MGからテレビ機能を省いたモデル
- VN500/MG
- 15.4インチワイドモデル。テレビ機能はなし
15.4インチワイドモデルの「VN500/MG」。ボディーサイズは17インチワイドモデルとほぼ同様
筐体デザインや機能面では従来機種と大きな変更はなく、キャリングハンドル（フレックスバー）付きのボディーに、ケーブル類は電源ケーブル1本で済む設計も継承されている。付属のキーボードとマウスはワイヤレスタイプで、IEEE 802.11a/b/g対応の無線LAN機能も内蔵している。CPUには米AMD社のデュアルコアCPU、Turion 64 X2 TK-58（VN770/MGのみ）またはAthlon 64 X2 TK-57を搭載している。クロック周波数はどちらも1.9GHzだが、前者の方が2次キャッシュメモリーが多い（1MB、後者は512KB）ので、やや高速である。
最上位機種の「VN770/MG」は、地上デジタル/地上アナログ放送対応のテレビチューナーを内蔵。VALUESTAR Wと同様に長時間録画モードを備えており、250GBの内蔵HDDで最長49時間分のデジタルハイビジョン放送録画が可能となっている。
17インチワイドディスプレーモデルは、解像度1440×900ドットの「スーパーシャインビューEX2液晶」を、15.4インチワイドディスプレーモデルは、解像度1280×800ドットの「スーパーシャインビューEX液晶」を搭載する。EX2液晶の方が高輝度・広色域という違いがある。
全機種がOffice Personal 2007をプレインストールする。主な仕様と予想実売価格は以下のとおり。発売時期は4月中旬の予定。
- VALUESTAR N VN770/MG
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CPU：Turion 64 X2 TL-58(1.9GHz)｜メモリー：DDR2-667 2GB｜グラフィックス：AMD M690Vチップセット内蔵
ディスプレー：17インチワイド 1440×900ドット｜HDD：250GB｜光学ドライブ ：DVDスーパーマルチドライブ｜TV機能：地上デジタル/地上アナログ放送チューナー内蔵｜無線通信機能：IEEE 802.11a/b/g
サイズ：幅440×奥行き180.1×高さ319.2mm（本体最小傾斜時）｜ 重量：約4.3kg｜OS：Windows Vista Home Premium SP1｜Office Personal 2007搭載
予想実売価格：約21万5000円前後 - VN750/MG
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CPU：Athlon 64 X2 TK-57(1.9GHz)｜HDD：160GB｜TV機能：搭載せず｜ 重量：約4.2kg｜それ以外の主な仕様はVN770/MGと同等
予想実売価格：約18万円前後 - VN500/MG
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ディスプレー：15.4インチワイド 1280×800ドット｜サイズ：幅440×奥行き162.9×高さ316.1mm（本体最小傾斜時）｜ 重量：約4.1kg｜それ以外の主な仕様はVN500/MGと同等
予想実売価格：約17万円前後
