【サービス紹介】ウイングアーク テクノロジーズ株式会社『帳票SaaS』
業務プロセスを真の最適化へと導く 「帳票SaaS」連携利用のススメ
2008年04月10日 12時00分更新
SaaSの弱点はズバリ「帳票」と言われる。CRMなど優れたSaaS・ASPを活用するには、日本特有の帳票処理をなくそうとせず、むしろうまく取り込むソリューションと組み合わせるのが最適解となるだろう。
要求仕様をもとにゼロから開発されるオーダーメード型と比べた場合、SaaS・ASPはいわばレディメード型のソリューションといえる。ユーザーごとにサーバーやデータベース、アプリケーションが最適なセットで廉価に提供されるため、導入が容易で、コストも抑えられる。ユーザーが基本機能をカスタマイズすることも可能だ。
しかし、こういったSaaS・ASPのメリットの陰に隠れがちな課題を見過ごしてはならない。十分に機能をカスタマイズできなかったり、そもそも基本機能に不足があれば、導入を躊躇せざるを得ない上、不足の機能を新規開発して補おうとすれば、コストメリットが消失してしまいかねない。
実際、各社が提供している業務系SaaS・ASPには、不足していたり、あるいは苦手とする機能分野がある。その代表格が「帳票」の入出力だ。
日本の企業活動に帳票はなくてはならないもの。帳票をやりとりしなければ、発注や納品、請求や入金といった取引が完結しないという事態は珍しくない。もちろん日本企業における帳票の重要性を各ベンダーは認識しているのだが、業務ごと、取引ごと、企業ごと、業界ごと、システムごとに帳票の形式は異なる。あまりに多様で複雑なため、多くのSaaS・ASPの基本機能とリーズナブルな価格体系では、単独で対応しきれないのが実情だ。
一方でSaaS・ASPには、各社のサービス同士が連携することにより、不足する機能を補ったり、強化できるという強みがある。幸いなことに帳票の入出力についても例外ではなく、SaaS・ASPの帳票入出力を強化するため、ウイングアーク テクノロジーズ社は専用のサービス「帳票SaaS」を用意、主要なSaaS・ASPと連携する形での提供を開始している(下表参照)。
「帳票SaaS」(ウイングアーク テクノロジーズ)と連携する主要SaaS・ASP | ||
---|---|---|
ジャンル | サービス名 | ベンダー名 |
SFA/CRM | Salesforce | 株式会社セールスフォース・ドットコム |
CRM/ERP | NetSuiteシリーズ | ネットスイート株式会社 |
グループウェア | サイボウズ Office 7 for SaaS | フィードパス株式会社 |
会計 | ネットde会計 | ビジネスオンライン株式会社 |
人事給与 | Lacrasioシリーズ | ラクラス株式会社 |
「SaaS・ASPによって業務プロセスを合理化しても、日本の企業から帳票をなくすことはできない」と同社の岩本幸男氏(同社SaaS推進室室長)は帳票の重要性を強調する。日本における帳票とは「たった1枚の紙に凝縮された長年の業務ノウハウそのもの」であり、帳票はビジネス同士を結ぶ事実上のインターフェースとして機能しているとも指摘している。
「帳票SaaS」は、もともとウイングアーク テクノロジーズの定評ある帳票入出力システム(下図参照)をSaaS化したもの。特に海外ベンダー製SaaS・ASPでは帳票の入出力が弱点とされてきたが、同サービスと連携するSaaS・ASPを選択すれば、ユーザーは帳票処理を取り込んだ、真の最適化を行うことが可能となる。帳票処理が発生するたびに、ワープロソフトを起動し作業するといったムダなプロセスを省くこともできるのだ。「帳票SaaS」上で利用する帳票の新規開発が必要であれば、同社の帳票開発を支援する総合サイト「帳票匠屋」サービスも利用できる。日本企業が自社に最適なSaaS・ASPを選択するためには、必ずチェックしたいサービスといえよう。
●各社SaaSとシームレスに連携、カスタム帳票の出力も可能
帳票分野のトップを走るデファクトテクノロジー
帳票運用の分野で国内シェア1位を誇るウイングアーク テクノロジーズの帳票ソリューションは3つの柱からなる。基幹系の帳票処理エンジンである「Super VisualFormade(SVF)」、Webベースで入力帳票を処理する「StraForm-X」、さらにデータベースから集計や分析レポートを作成する「Dr.Sum EA」だ。「帳票SaaS」はこの中の「SVF」をSaaS化したもの。基幹系システムで利用されてきた高信頼の帳票処理エンジンを企業規模に関係なくSaaS形式で利用できるようになった意味は大きい。