アークンは、企業向け総合マルウェア対策ソフト「AntiMalware v5」に、メッセンジャーを検知・処理する機能を追加した。併せて7月2日から、ASPサービスを同機能を含む新版へバージョンアップする。
ASPサービスもバージョンアップ、初のメッセンジャー検知機能を提供
「AntiMalware v5」は、ウイルス/スパイウェア/ハイジャッカーなどに加え、ファイル交換ソフトや商用キーロガーなどの「グレーツール」にも対応した企業向け総合マルウェア対策ソフト。アークンが自社で運営するスパイウェア リサーチセンターで分析・作成する独自のマルウェアデータベースと、露カスペルスキーによるウイルスデータベースを組み合わせ、43万種以上のマルウェアへ対応する(関連記事)。
今回、アークンは新たにグレーツールとして、インスタントメッセンジャーを検知対象として追加した。対応するのは現時点で、MSNメッセンジャー、Yahooメッセンジャーなど50種(2000シグネチャ)以上。
メッセンジャーはその利便性から企業内で利用されるケースもあるが、通信経路が暗号化されておらず、ファイル転送機能を搭載するなど、情報漏えいを助長する可能性がある。このため、「法人ユーザが利用した場合のリスクは計り知れないものがある」(アークン)と判断。グレーツールに含めることにした。
新機能は7月2日から提供を開始する予定。また、同時にAntiMalwareの機能をASPサービスとして提供する「AntiMalware-ASP」をAntiMalware v5にバージョンアップし、メッセンジャー検知機能も追加する。ASPサービスの参考価格は、1万5750円/10クライアント(90日間)から。旧バージョンのユーザーは無償でアップグレード可能。アークンは今後1年間で、3万ユーザーの獲得を目指す。