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安田大サーカスのクロちゃん「コンドームは大事」

ベクトル、全身で装着するコンドームをセカンドライフ内で無料配布

2007年05月29日 14時30分更新

文● 編集部 永水和久

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(株)ベクトルは28日、米リンデン・ラボ(Linden Lab)社が運用している3D仮想世界体験サービス“Second Life”(セカンドライフ)内において、ベクトルが運営する多目的情報発信スペース“PRESS CENTER”(下記SLURLを参照)で、アバターが全身で装着できるコンドームを6月1日から無料で配布すると発表した。期間は今月7日まで。

全身で表現するコンドームは
エイズ予防の運動に繋がる

配布される全身コンドーム

配布される全身コンドーム

これは、厚生労働省と(財)エイズ予防財団が6月1日から6月7日の期間で実施する“HIV検査普及週間”に、ベクトルが賛同してセカンドライフ内で実施するイベント“レッドリボンウィーク in セカンドライフ”のノベルティーとして期間限定で配布されるもの。このコンドームは8日以降も装着が可能となっている。

HIV検査普及週間は、病院などの検査機関で普段は行なっていない、夜間検査休日検査、街頭キャンペーンなどを実施して、エイズ検査を受けるきっかけを広く呼びかけるもの。

PRESS CENTER

PRESS CENTER

ベクトルでは、このアバター用全身コンドームの配布期間終了後も、エイズ予防に関する情報をセカンドライフ内で継続的に発信していくとしている。その内容をベクトルに聞いたところ、「HIV模擬検査や基金活動を検討している」と答えた。



日本の感染者数は右肩上がり
国連からも名指しで注意

併せて同日、厚生労働省でHIV検査普及週間に関する記者説明会が開催され、このHIV検査普及週間を受けて開催するトークライブ&街頭キャンペーン(http://api-net.jfap.or.jp/event/2007_kensaweek/kensa.html)をプロデュースしたラジオDJの山本シュウ氏や、これに参加したコメディアンの安田大サーカス、アメリカザリガニ、TKOに加え、先に述べたベクトルなどが出席し、エイズ予防の必要性を訴えた。

感染者数の右肩上がりを指摘する山本シュウ氏

感染者数の右肩上がりを指摘する山本シュウ氏

山本シュウ氏は、「日本の活動はあまい。日本の感染者数は右肩上がり。日本は国連から名指しで注意を受けているのに」と指摘した。加えて、安田大サーカスがこのキャンペーンに参加した理由について、「アメリカではコメディアンがジャーナリスト的な役割を担っている。こういった活動には、世の中を切るコメディアンのセンスが必要で、社会活動にコメディアンを使うのは世界で見たら当たり前。そこで松竹芸能さんに呼びかけた」と説明した。



「コンドームを付けましょう」とクロちゃん

マイクを握る安田大サーカスのクロちゃん氏

マイクを握る安田大サーカスのクロちゃん氏

安田大サーカスのクロちゃん氏が、「僕らが簡単にできる予防は、コンドームを付けましょうってことです」と、高らかな声で呼びかけた。

キャンペーンに参加したコメディアンは、街頭キャンペーン用にエイズ予防に関する新ネタを用意したとし、このネタは、ヤフー(株)が運営するポータルサイト“Yahoo! JAPAN”で近日公開する予定だという。

質疑応答の時間があり、その際、山本シュウ氏が記者達に対して「この中で検査を受けたことがある方はいますか?」と逆に質問をしたが、筆者を含めて一人も手を挙げることはなかった。この状況を指して、山本シュウ氏は「こういうことなんです」と訴えた。

記者説明会では、安田大サーカスのほか、アメリカザリガニ、TKOが参加してエイズ予防を呼びかけた。この模様は、近日公開予定の弊社の動画サービス“ムービーフラッシュ”にて追って公開する予定。

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