XOソフトの技術をベースにリカバリ製品を開発
「80%の企業は災害やトラブルによってデータを喪失すること経営に与えるダメージの大きさを理解しているが、30%は事業の継続にしっかりとした対応が出来ていない」
記者会見に登壇した日本CA株式会社 代表取締役社長 根塚眞太郎氏は、データリカバリの重要性をこのように語った。 米CAは2006年4月に米国のXOソフトを買収。今回、そのXOソフトが持っていたデータ・レプリケーション製品群をベースに、新しくCAの製品として「CA ARCserve Replication」シリーズとして発表した。
また、米CA Inc.のストレージ/ミッドマーケット担当シニア・バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャ ロバート・デイビス氏は今回の製品投入に関して、「ガートナーのアナリストの中には、バックアップをしてなくても、リカバリが行えれば十分という人もいる。今回、急成長を遂げているデータ・レプリケーション市場にフォーカスした」と話した。今回発表したCA ARCserve Replicationは、CAが従来販売していた中堅・中小企業向けバックアップ製品「CA ARCserve Backup」に比べ、ミッションクリティカルなシステムや基幹システムなどを運用する大規模なシステムや企業向けと位置づけられ、2製品での競合はないとしている。
CA ARCserve Replicationシリーズのラインアップは以下のとおり。
- CA ARCserve Replication
- データ・プロテクション
- CA ARCserve High Availability
- アプリケーションの可用制の確保
- CA ARCserve Content Distribution
- データ配信および統合
- CA Assured Recovery
- サイトやシステムのリカバリテスト
- CA ARCserve CDP Solo
- サーバ・ベースの継続的なデータ保護
製品は7月からのリリースが予定され、最小構成価格は68万400円(2ライセンス)から。対応OSはWindows 2000/2003、MSCSでMicrosoft Exchange Server、Microsoft SQL Serverに対応している。なお、Linux(Red Hat)/Sun Solaris/AIXやInternet Infomation Services/Oracleには順次対応予定としてる。