米アドビ システムズ社は27日(現地時間では26日)、RIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)開発環境“Adobe Flex”(アドビ フレックス)のソースコードをオープンソース化する計画を発表した。提供時期は今年後半に予定している。
今回の発表は、米Mozilla Foundation社に対する“ActionScript Virtual Machine” のソースコードの提供、クロスプラットフォーム・ウェブアプリケーション環境“Apollo(アポロ)”プロジェクトにおけるオープンソース“WebKit”エンジンの使用、ISO標準化に向けて最新規格のPDF 1.7の譲渡が含まれている。
同計画により、クロスプラットフォーム環境に対応したRIAを企業内やウェブ上で構築できるようになる。“MPL”(Mozilla Public License)に基づいて提供されることで、すべてのソースコードが無償で利用できるとしている。
Apolloユーザーガイドが日本語に!
また同社では、Apolloのユーザーガイド『Apolloポケットガイド』の日本語翻訳版が今月16日に完成したと発表した。
Apolloポケットガイドは同社が、製品やウェブ技術、フレームワークをオープンな形でユーザーに提供するウェブサイト“Adobe Labs”で公開している『Apollo for Adobe Flex Developers Pocket Guide』の日本語版。(株)Ants、クラスメソッド(株)、(株)バスキュール、(株)ガジェログのApollo担当者の有志によりwikiベースで翻訳を行なったもの。
Apollo Flash CS3(英語版)が5月12日に日本で初披露
さらに、同社はFlashコンテンツの制作を楽しくする方法の伝播を目的とする非営利団体のユーザーグループF-siteと共同で、“F-siteセミナー Adobe Flash CS3 Professional ことはじめ”を5月12日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催する。このセミナーでは、米国で3月27日に発表されたAdobe Flashの最新版『Adobe Flash CS3(英語版)』が国内で初披露されるほか、Adobe Flex 2に先行して搭載されていた最新スクリプト言語“Action Script 3”を搭載したFlash CS3の開発ノウハウなどが紹介される見込み。詳細は、F-siteの特設サイト(http://f-site.org/articles/2004/03/25003056.html)を参照されたい。