NECエレクトロニクス(株)は17日、同社のワイヤレスUSB関連チップ2製品が、USB技術の向上と普及を目的とした支援団体兼フォーラムの“USB インプリメンターズ・フォーラム”から、ワイヤレスUSBの認証規格である“Certified Wireless(サーティファイド・ワイヤレス)USB”を同日付けで取得したと発表した。
Certified Wireless USBは、パソコンやデジタル家電製品を無線で接続する際のワイヤレスUSBの標準規格。通信速度はUSB 2.0と同等で最大480Mbpsで、無線通信可能な範囲は最大10m。
左がμPD720170、右がμPD720180
Certified Wireless USBの認証を取得した製品は、同社が2005年12月に発表したワイヤレスUSB対応のホストコントローラー『μPD720170』(関連記事)と、2006年9月に発表したデバイス・ワイヤ・アダプター用LSI『μPD720180』(関連記事)の2製品。μPD720180はワイヤレスUSBと現行のUSBの中継機能を実現するもので、μPD720170と組み合わせることでワイヤレスUSBシステムを構築できるのが特徴。
上記2製品はCertified Wireless USBのほか、WiMedia MAC-PHYインターフェース規格(Rel.1.0)、WiMedia MAC規格(Rel.1.0)、USB 2.0規格にも準拠している。データ転送速度は最大480Mbpsで、転送モードはコントロール/バルク/インターラプトをサポートする。また、Hub機能を内蔵し、最大4つのUSB機器のワイヤレス化が可能。AES暗号化にも対応。システムクロック周波数は30MHzで、電源電圧は3.3V/1.5V。
