ヨーロッパも日本と同様に3G(W-CDMA)のインフラが整備されているのだが、GSM規格もまだまだ根強く残っている。メールもいまだにショートメッセージの利用率が高く、カメラ機能は一般的になりつつあるものの、日本のような高機能ケータイがエンドユーザーレベルまで降りてくるには、多少時間がかかりそうな印象だ。とはいえ、欧州で有力なNokia、Sony Ericcson、Samsung、LGといったブランドからは、高付加価値モデルがいろいろと登場しつつある。一方で、薄型スタイリッシュという日本にはない魅力もある。ここでは、CeBITのブースで見つけたこれらの端末を紹介しよう。
ウォークマンケータイをアピールするSony Ericsson
英ソニー・エリクソン(Sony Ericcsson)社は、ミッドレンジのウォークマン携帯の新機種『W660』を発表、CeBIT 2007の会場内で展示していた。
この機種は、W-CDMA、GSMに対応。512MBのメモリースティック マイクロに約470曲の楽曲を録音できる。200万画素のデジタルカメラを搭載し、液晶パネルサイズは2インチ。サイズは幅46×奥行き14.5×高さ102mmで、重さは93g。欧州での発売は4~6月を予定しているとのこと。
ウォークマンケータイとしては、これ以外にも『W950i』や『W850i』、『W610i』といった機種が展示されていた。
また、QWERTYキーボードやタッチパネル搭載のスマートフォン『P990i』も展示。QWERTYキーボードは10キーを搭載したフリップを開けると現れる。
Nokia端末はキャリアーブースで展示
フィンランドのノキア(Nokia)社は新製品のリリースはなく、大々的にブースを構えていたわけではないのだが、キャリアーのブースに各種スマートフォンが展示されており、来場者の関心を集めていた。
LGのプラダケータイも発見
欧州の携帯キャリアーO2のブースは、バーカウンターの形式になっており、コーヒーやソフトドリンクを飲みながら、各社の端末を楽しめる構成になっていた。
韓国LG電子社がファッションブランドの“PRADA”と共同で開発したケータイも展示されており、実機を触ることができた。LG PRADAは、米アップル社の『iPhone』のように、全面タッチスクリーンを採用。ペンや指先で、操作を行なえる端末である。写真のようにコンパクトにまとまっており、背広のポケットなどにスマートに収納することもできそうだ。