カノープス(株)は9日、ビデオ編集ソフト『エディウスJ』を3月下旬に発売すると発表した。価格は1万4800円。PCIバス用ビデオ入出力カードを同梱したビデオ編集システム『エディウスJ with ACEDV』、アナログ-DVコンバーターを同梱した『エディウスJ with ADVC55』もラインアップする。価格は、『エディウスJ with ACEDV』が3万4800円、『エディウスJ with ADVC55』が3万4800円。
『エディウスJ』は、DVカメラやHDVカメラなどで撮影した映像をパソコンで編集するためのビデオ編集ソフト。直感的に操作が行なえるように編集画面にナビゲーションウインドウを設けたのが特徴。ビデオ編集に詳しくないユーザーでも、画面に大きく表示されたイラストボタンを順に操作していくだけで映像の取り込みからDVD作成までが行なえるという。トランジェクションエフェクトやビデオフィルターなどの特殊効果もメニューから選択するだけで付加できる。同製品は、(株)ジャストシステムが教育機関/教職員向けビデオ編集ソフトとして1月に発表したもので、開発にはジャストシステムが協力している。カノープスでは同ソフトを一般ユーザー向けに販売することで、学校で習ったことを家庭でも楽しめるようになるとしている。
対応OSはWindows XP SP2(Windows Vistaには夏に配布する無償アップデートファイルで対応)。対応機種は、Pentium 4-2.6GHz以上(ハイビジョン映像編集時はPentium D-3.0GHz以上/Core 2 Duo-1.86GHz以上/Xeon-2.8GHz以上)のCPUと、512MB以上(ハイビジョン映像編集時は1GB以上を推奨)のメモリーを搭載したPC/AT互換機。同社では、同社製TVチューナーユニット/TVチューナーカードなどのユーザー向けの『エディウスJ 優待版』、同社製または他社製のビデオ編集ソフトを持っているユーザー向けの『エディウスJ 乗換版』も販売する。9800円、9800円。
『エディウスJ with ACEDV』は、DV/HDVカメラの入出力に対応したインターフェースカードと『エディウスJ』をセットにしたビデオ編集システム。ビデオ編集画面をTVに出力することも可能。付属するインターフェースカードは、PCI 2.1以上に対応し、IEEE 1394×2(4ピン、6ピン)、S-Video×2(入力、出力)、ステレオピンジャック(アナログオーディオ)×2(入力、出力)を装備する。映像方式はNTSCに対応する。対応機種は、『エディウスJ』が動作し、PCIバススロットを持つPC/AT互換機。
『エディウスJ with ADVC55』は、VHSビデオなどをパソコンに取り込むためのアナログ-DVコンバーターと『エディウスJ』をセットにしたパッケージ。アナログ-DVコンバーターは、映像入力端子としてコンポジットビデオとS-Videoを、出力端子としてIEEE 1394(6ピン)を備え、映像方式はNTSC/PALをサポートする。オーディオ入力はステレオピンジャックを装備する。電源はバスパワー(IEEE 1394)を利用する(4ピンの場合は別売のACアダプター『ADVC-ACKIT5V』が必要)。コンバーターの本体サイズは幅126.0×奥行き76.0×高さ23.0mmで、重量は130g。消費電流は620mA。対応機種は、『エディウスJ』が動作し、IEEE 1394端子を備えたPC/AT互換機。