今回のひとこと
「ゲーマーの体験を、よりすばらしいものにするための製品を提供したいと考えている。普通の製品ではダメである。その信念が、ナンバーワンのeスポーツブランドにつながっている」
本格的な機能をもつゲーミングヘッドセット
SteelSeries(スティールシリーズ)が、日本において、新たなゲーミング製品を発表した。
ひとつは、ゲーミングヘッドセットのArctis Nova Pro WirelessおよびArctis Nova Proである。
Arctisシリーズは、2016年から発売している同社のヘッドセット製品で、スティールシリーズジャパンの石井靖人カントリーマネージャーは、「当時は、おもちゃみたいなゲーミングヘッドセットが多いなか、高級ヘッドセットにも使われる40mmのスピーカードライバーや双方向マイクを搭載するなど、いままでにないクリアな音声を実現。さらに、高品質イヤーパッドやスキーゴーグルバンドで長時間の使用でも快適に利用できるようした点が、ゲーミング市場に大きな衝撃を与えた。発売以来、200以上の賞を獲得したことからもインパクトの大きさがわかるだろう」と語る。
今回発表したArctis Nova Proは、同製品をさらに進化。ユーザーからの数々の要望を反映したものだという。
「キーボードの音や、PC本体のファンのノイズが入らないようにしてほしい、FPS(First-person shooter)ゲームをプレイ中にもっと足音が聞こえやすくしてほしい、ゲーム専用機とPCの両方で一緒に使いたい、充電が切れないようにしてほしいといったゲーミングヘッドセットに対する要望に対して、最適解で応えた商品になる」と自信をみせる。
Arctis Nova Proワイヤレスでは、AIを搭載したClearCast Gen 2ノイズキャンセリングマイクロフォンを採用。「オーディオ向けとは異なるチューニングを施し、ゲーム寄りに仕上げた」というように、キーボードやファンの音を中心に消し去り、よりゲームに集中できる環境を実現。独自のNova Pro Acoustic Systemと、Sonar Softwareによって強化した没入型360°Spatial Audioを備えたプレミアムハイフィデリティドライバーを搭載し、ゲーミング中のオーディオレベルをより高いものにしている。
また、デュアルUSBポートによるマルチシステム接続によって、PCやMac、PlayStation、Switchなどに対応。ベースステーションで充電した予備のバッテリーをホットスワップで付け替えることで、プレイを続けることができる。
さらに、Quantum 2.0 Wirelessにより、2.4GHzとBluetoothを同時に使用でき、ゲームとモバイルオーディオをミキシングして、通話とマルチメディア再生を同時に行うこともできる。LINE通話などをしながら、ゲームの音も聞くといったことが可能だ。
そして、デンマークを本社する同社らしく、デザインにもこだわり、Bang & Olufsenのデザインなどで知られる同じデンマーク出身のJakob Wagner(ヤコブ・ワグナー)氏を起用。「生活に溶け込みながら、高級感を持ったデザインに仕上がっている。ゲームをプレイする際だけでなく、外出先で、音楽を聴くときも格好いい」とする。
Arctis Nova Pro Wirelessは9月2日発売。参考価格は5万6070円。Arctis Nova Proは8月5日発売で、3万8470円。
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