業務を変えるkintoneユーザー事例 第107回
kintone hive sendai 2021で「講演者にココが聞きたい」に応える
kintoneアプリはやさしさでできている? hiveの登壇者がパネルで回答
2021年06月23日 09時00分更新
kintone hive講演者は多くの知見を授けてくれる。しかし登壇時間内で全てを語れることには限りがある。kintone hive sendai 2021ではオンライン配信中に講演者への質問を受け付け、パネルディスカッションでkintone活用について深掘りする「hive講演者にココが聞きたい!」が設けられた。宮城県でkintone導入のコンサルティングを行なっているスマイルアップの熊谷美威氏をゲストに招き、サイボウズの田澤宏尚氏がモデレータを務めた。
視聴者の質問に加えて熊谷氏が独自視点で導入背景を深掘り
サイボウズ 田澤 宏尚氏(以下、田澤):登壇が終わってリラックスされたところだと思います。ここからはスマイルアップの熊谷さんにも加わっていただいて、みなさんからの質問にお答えいただこうと思います。
最初の質問はクレアクロップスの馬場さん宛てですね。「農業は、経験のイメージでした。グラフを見ながら従業員の方と、どのようなことをお話しされているのですか?」というご質問です。
クレアクロップス 代表取締役 馬場 一輝氏(以下、馬場):グラフだと色や量で把握しやすくなるので、情報を見る機会が増えたと感じています。今までは収穫を感覚的に、どんぶり勘定で把握していたところが、内訳まで見えるようになったのが最大の違いですね。
スマイルアップ合資会社 代表 熊谷 美威氏(以下、熊谷):収穫量が2倍になったというお話でしたが、仕事量も2倍になったのですか?
馬場:仕事量は2倍にまではなっていません。1.5倍程度じゃないでしょうか。データから「このくらいの分量まではさばける」とわかったので、安心してその時間内にやるという目標設定ができます。
熊谷:見えるようになっただけで仕事量が減ったり負担が減ったりするというのは、面白いですね。肉体労働ですけど、腰は痛くなりませんか? 私も畑をやっているので気になるところなんですが。
馬場:作業が長時間にならないよう、気をつけています。以前は、「どうしても今日中に1トン収穫しないといけない」と、1日中収穫したりしていました。いまはどれくらいの作業量でどれくらいの収穫ができるかわかっているので、短時間に集中的に作業をするなど工夫をしています。たとえば午前中に全員で収穫して、午後はできるメンバーが選別作業をしたりしています。
熊谷:人の配置まで全体最適化ができるようになったんですね。
田澤:続いての質問は、飯塚産業の市川さん宛てにいただいています。「ドライバーの方は、今回紹介いただいた業務以外でもkintoneアプリを利用しているのでしょうか?」ということですが、いかがですか?
飯塚産業 市川 睦氏(以下、市川):回収するものによって登録方法、管理方法が違うので、それぞれにアプリがあります。そのアプリを使う担当者やドライバーさんに合ったアプリを用意しています。
田澤:人に合わせてアプリを作っているなんて、やさしいですね。
市川:カリフォルニアスタイルが好きなドライバーさん向けには、アイコンも椰子の木にしてみたりしています。
田澤:不満を爆発させた方とは思えないやさしさを感じます。
熊谷:飯塚産業さんは外部にコンサルティングを頼んでいますね。kintone活用では、ここがネックになることがあります。お金を渋ってしまうがために苦労したり、精度が上がらなかったり。飯塚産業さんが伴走をお願いしようと思ったきっかけは何ですか?
市川:社長の飯塚は、コストではなく社員の幸せを一番に考えているので、「とりあえずやってみなさい」と言ってくれました。
熊谷:お金も手段だと考えて、二人三脚で取り組まれているのは素晴らしいですね。
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