今回のことば
「いまのスマホは、20年前の世界最高速のスパコンと同等の性能がある。それが、みなさんの手のなかにある」(JEITAの山本正已会長)
世界における日本の電子工業出荷額の割合は17%
10年前より10ポイント減少
10月7日~11日までの5日間、千葉県千葉市の幕張メッセで、最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」が開催された。
主催者は、CEATEC JAPAN実施協議会。同協議会を構成する団体のひとつ、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の会長を務める、富士通の山本正已社長は、開催初日に、「強いIT・エレクトロニクス産業がリードする、ビジネス・社会イノベーション」をテーマに基調講演を行った。
講演では、IT・エレクトロニクス産業の現状とともに、ITやエレクトロニクス技術による社会貢献、業界が目指す将来などについて言及した。
JEITAの調べによると、日本系企業の電子工業出荷実績は33兆円。全世界の17%を占めるという。この10年間の出荷実績はほぼ横ばいで推移しているが、全世界のなかにおける構成比は年々減少傾向にあるという。
山本会長は、「2005年には日系企業が占めた割合は27.1%だった。それに比べると、この10年で10ポイントも構成比が減少している。IT・エレクトロニクス産業は元気がないと言われたり、あるいは周りから心配されている理由はここにある」とする。
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