今回のことば
「市場では恐るべき競合相手。だが、市場で勝ち抜いていくパートナーとして考えると、これほど心強いパートナーはいない」
(日立製作所・中西宏明社長)
事業統合の裏にある長年の協業から生まれた信頼
三菱重工業と日立製作所が、火力発電システム分野での事業統合を発表した。
2014年1月1日をめどに、三菱重工業が65%、日立製作所が35%を出資する合弁会社を設立。両社の火力発電システムを主体とする分野で両社の事業を統合。それに向けて、共同で統合準備委員会を組織して、統合の実現に必要な作業、申請などを進めていく。
三菱重工業と日立は、これまでにも、製鉄機械分野における合弁会社の設立や、海外向け都市交通システム事業における協業、水力発電システム事業の統合のほか、東京電力福島第一原発への共同支援などを行ってきた経緯がある。
三菱重工業の大宮英明社長は、「10数年に渡って、共同事業を成功裏に推進してきた実績がある。信頼関係も堅固だ」と、今回の事業統合のベースには、こうした長年の協業関係の蓄積がある。
大宮社長は、「両社が長年に渡って築き上げてきた、世界最高の水準の技術とブランドである火力発電事業を統合することで、世界をリードする会社になる」と、事業拡大に強い意志をみせる。
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