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特定人物/車両の検索やエリア立ち入り警告などユースケースも拡大、介護、幼保、製造、建設などにアピール

キヤノンS&S、中小企業向け「まかせてIT DX」に監視カメラ導入/運用サービス追加

2024年05月22日 13時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は2024年5月22日、中小企業のITを支援する「まかせてIT DXシリーズ」の新ラインアップとして、ネットワークカメラシステムの導入提案から保守運用までをワンストップでサポートする「映像ソリューション」を追加したことを発表した。保守運用サービスの希望小売価格(税抜)は年額4万8000円から。

「まかせてIT DX“映像ソリューション”」の概要。従来型の監視カメラ用途(録画と再生)だけでなく、用途に応じて映像に映る人物や車両に基づく検索、危険エリアへの立ち入りに対するリアルタイムのアラート発報なども可能にする

 今回、まかせてIT DXシリーズに追加された映像ソリューションは、「システム設計・導入サービス」と「保守運用サービス」で構成される。

 システム設計・導入サービスは、顧客が求める監視エリアに合わせた死角のないカメラ設置やカメラ機種の選定、利用目的に応じた映像プラットフォームシステム(ハードウェア、ソフトウェア)の提案、システム導入を行う。希望小売価格はオープン。

 ここでは、インテリジェントなネットワークカメラや映像プラットフォームソフトウェアとして「Axis Camera Station」を組み込んだ提案もできる。これらを組み込むコトで、人物/車両/色に基づく検索、人物/物体の移動検索などで検索時間を短縮する「サーチソリューション」、危険エリアへの立ち入りなどをスマートフォンや警告灯、IPスピーカーなどを使って即時通知/警告する「リアルタイムソリューション」と「注意喚起ソリューション」、IPスピーカーとの連携で時間帯や属性などに基づく音楽を流す「オーディオソリューション」、人物の顔などを自動的にマスク処理する「プライバシー保護ソリューション」など、目的に応じた提案ができる。

「Axis Camera Station」を組み込んだ場合の映像ソリューションの例

 保守運用サービスは、ネットワークカメラシステムの運用や障害時の復旧などをサポートするサービス。ネットワークカメラの基本的な設定、録画データの閲覧や取り出し、PC上の閲覧ソフトウェアの設定や操作、トラブルの解決法といった問い合わせを、キヤノンS&Sのカスタマーサポートセンターが一括で受け付ける。他のまかせてIT DXサービスと組み合わせて利用することで、問い合わせ窓口が一本化されるほか、障害対応時の原因切り分け(原因はカメラ側か、ネットワーク側かなど)もスムーズになる。

 まかせてIT 映像ソリューションの発売日は6月14日。キヤノンS&Sでは、今回の映像ソリューション追加によって、物理セキュリティ分野もまかせてIT DXシリーズでカバーできるようになったとしている。介護業、幼稚園/保育園業、製造業、建設業といった業界をメインターゲットに、販売を進めていく方針。

各ターゲット業種におけるユースケースの例

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