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X、生成AI「Grok」が使えるように 新型「iPad Pro」の評判も聞ける

2024年05月08日 16時15分更新

文● @sumire_kon

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Grokのロゴ

 SNSサービスXは5月8日、生成AI「Grok」を有料プラン「Xプレミアム」限定機能として公開した。同日現在、筆者が確認した範囲ではブラウザー版とiOSアプリに実装されている。

 GrokはXの関連企業xAIが開発する大規模言語モデル(LLM)。OpenAIの「ChatGPT」やグーグルの「Gemini」のように、会話形式でAIに質問や作業を指示できるチャットAIだ。

 使い方はブラウザーまたはアプリのメニュー一覧からGrokを選択し、表示される質問例の一覧から知りたいことをタップするか、画面下部の入力欄にテキストを打ち込むだけ。あとはXのダイレクトメッセージ(DM)と同じような感覚で、Grokとテキストで会話していけばよい。

“Grokのリンクが表示されたメニュー一覧”

メニュー一覧のGrokを選択(赤枠は筆者が追加)

Grokの初期画面

Grokの初期画面

 返答パターンについては、回答の正確性を重視した「標準モード」と、ジョークや風刺を交えた回答ができる「ユーモアモード」の2種類を用意。チャット画面上部をタップすることで、状況に応じて両者を切り替えることができる。質問によっては標準モードよりユーモアモードの方が正確な答えが返ってくることもあるため、多少面倒だが、両方のモードに同じ質問を投げ、回答を比較することをお勧めしたい。

iPad Pro(M4)の評判を尋ねた例(標準モード)

iPad Pro(M4)の評判を尋ねた例(標準モード)

iPad Pro(M4)の評判を尋ねた例(ユーモアモード)

iPad Pro(M4)の評判を尋ねた例(ユーモアモード)

“標準モードでの不正確な回答例"

標準モードでは「近鉄特急を使う」という条件が完全に無視されている

“ユーモアモードの方が標準モードより正解に近い回答をしたケース”

ユーモアモードも間違いはあるが、標準モードよりも正解に近い回答をしている

 また、Grokには必要に応じて、回答の根拠となるXのポストを提示する機能も搭載されているが、こちらは回答と無関係なポストが一覧に表示されることもあり、正直アテにならない。Grok以外の生成AIと同様、回答内容の真偽は別途ユーザー側で確認した方がよいだろう。

 なお、Xでは継続的なサービス向上を目的として、ユーザーとGrokとのやり取りをモデルのトレーニングや調整に利用する場合があるとしている。社外秘やプライバシーに関わる情報など、外部に漏らしたくない内容は入力しない方が賢明だ。

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