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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第39回

レシピコンテスト優勝メニューの味

おいしそー! ANA便の機内食には、コンテスト優勝メニューが登場するって知ってた?

2024年03月20日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

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製菓部門はオリジナルショコラを使った
極うまデザート対決!

 お次は、デザートとして欠かせない製菓部門。ファイナリストに選ばれたのは、下記5つのレシピです。

下段左から1.ショウガ香る アプリコットとホワイトチョコムース/羽田工場 ペストリー部 渡部勇輝さん作、2.チョコバナナのムース ミルフィーユを添えて/羽田工場 ペストリー部 犬飼恭兵さん作、上段左から3.3種のチョコとレアチーズのヴェリーヌ/羽田工場 ペストリー部 亀井勇斗さん作、4.柚子と洋梨のANAホワイトチョコムース/羽田工場 ペストリー部 中原祐基さん作、5.ANAオリジナルチョコレートと無茶々園産青切りミカンのムース/料飲部 羽田ラウンジ課 田中文彦さん作

 今年の製菓部門のテーマは「ANACオリジナルショコラを使用したビジネスクラスのデザート」。ANACオリジナルショコラは、ANACの相田紀昭シェフが考案したチョコレートで、豆の選定やロースト方法などこだわって作られた逸品。すでにANAの国際線便のビジネスクラス(日本発)で、一口菓子として提供されているチョコレートです。

 羽田工場 ペストリー部の犬飼さんは、お祭りの屋台などで人気のチョコバナナをイメージしたデザートを考案。また、同じく羽田工場の中原さんは、ビジネスクラスの料理がコースになっていることを考慮し、濃厚なチョコレートをアクセントにしつつ柚子と洋梨で酸味を加えた、食事のあとでもさっぱりと食べられるムースに仕上げたとのことです。

盛り付けも重要な審査ポイントに。皆、真剣に点数をつけていきます

最優秀に選ばれたメニューは
2024年に機内食で登場します!

 最終審査を終え、和食部門は「赤矢柄のすーぷ餡掛け」、製菓部門は「柚子と洋梨のANAホワイトチョコムース」が最優秀賞として選ばれました。和食部門の優勝者である石井さんは、受賞後のインタビューで「和食部門みんなの協力あってできたもの」と話しており、ANACが目指している社員全体の意識向上というのが根付いていることがわかります。

和食部門で最優秀賞を受賞した石井さんの「赤矢柄のすーぷ餡掛け」

製菓部門で最優秀賞を受賞した中原さんの「柚子と洋梨のANAホワイトチョコムース」

 製菓部門で勝利した中原さんは、もともと「世界中の人に自分のデザートを食べて頂きたくて、この会社に入りました」と受賞を喜んでいました。

 最優秀賞に選ばれたレシピは、2024年度内に機内食もしくはラウンジで提供される予定。私たち空港/飛行機利用者も今回の受賞レシピを口にできるチャンスがあるので期待大です。

最優秀賞を受賞した石井さん(左)と中原さん(右)

 取材中、筆者もいくつかのメニューを試食させてもらいました。和食の優勝レシピで使われていた赤矢柄の焼き物は、 餡掛けということもあり口に入れたときの食感も良く 確かに魚の旨味が凝縮されている感じで、日本酒と合いそうです。

 また製菓部門の優勝レシピは、説明の通り食べると口の中をリセットするようなサッパリした酸味が感じられて、このあたりが5種の和食主菜をしっかりと食べたあとの審査員に好感だったのではと思わせます。個人的には、優勝は逃しましたが、製菓部門の「ANAオリジナルチョコレートと無茶々園産青切りミカンのムース」が、サクサク、パリパリ、しっとり、とろけると、ひとつでいろいろな食感が感じられて、食べるのが楽しいデザートとして気に入りました。

 いずれのレシピも美味しく、機内で出てきたら大満足できるもので、コンテストのレベルの高さが伺えました。こうして日々機内食のクオリティー向上に向けて取り組んでいるのがわかると、機内食がより楽しみになりますね!

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この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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