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「CES 2024」 レポート 第23回

Androidがもっと便利に! グーグルのデバイス間接続の新機能を解説

2024年01月11日 07時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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Fast Pairがワイヤレスオーディオからスマートテレビにも拡大します

Fast Pairによるペアリングがスマートテレビにも拡大

 Androidデバイスにはイヤホンやヘッドホンなど、Bluetoothオーディオアクセサリーのペアリングを素速くシンプルにするための「Fast Pair」機能があります。ワイヤレスイヤホンやヘッドホンをペアリングモードにした後に、Androidデバイスに近づけると、デバイスの設定画面にアクセサリーのデザインを象ったアイコンが表示されます。これを選択するだけでペアリングが完了します。

 2月にはFast PairのサポートがAndroidデバイスだけでなく、Chromecast with Google TVにも拡大します。さらに今年の後半にはテレビメーカーによる多くのGoogle TVデバイスにも対応機器が増える予定です。

TikTokビデオを大画面テレビで視聴

 Chromecastを内蔵するデバイスに対して、スマホで制作したTikTokのコンテンツをワイヤレスでキャストして動画を大画面で視聴できるようになります。

TikTokのビデオを大画面テレビにキャストして楽しめる環境が充実します

 最初に対応するデバイスは2024年発売のLG TVシリーズなど、Chromecast内蔵のデバイスを予定。今年後半には、Chromecastビルトイン機能をホテルや病院などホスピタリティー/医療施設向けのBtoBサービスである「LG Hospitality」と「LG Healthcare」にも拡大します。

 2024年のCESで発表された最新の大画面テレビが、次々に新しいグーグルのキャスト機能に対応することを発表しています。名乗りを挙げた製品にはハイセンスの「ULED/ULED X」シリーズ、TCLの「Qクラス」と「QM7」ラインなどがあります。

 ワイヤレスキャスト機能については、SpotifyやYouTube Musicで再生している曲を、対応するGoogle PixelスマホからCharging Speaker Dockを装着したGoogle Pixel Tabletに飛ばせる機能が加わります。Pixelスマホにより、外出先で聴いていた音楽をPixel Tabletにキャストして、スピーカーリスニングが楽しみやすくなります。

Matter対応デバイス間の連携がスムーズに

 グーグルはアマゾンやアップルなども参画するConnectivity Standards Alliance(CSA)の一員として、標準規格化を目指すスマートホームデバイスの接続機能「Matter(マター)」の普及を推進しています。

 Matterに対応する機器は、北米を中心に数が増えています。グーグルはその勢いをさらに推進するため、LGのテレビと一部のGoogle TV、そのほかのAndroid TVデバイスにGoogle Homeのハブ機能を追加します。Nestシリーズのデバイスや互換性のあるテレビについては、Matterデバイスをホームネットワーク参加させてGoogle Homeアプリからローカルコントロールもできるようになります。

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