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新しい電極触媒材料をAIで短期間に発見する手法を開発

2023年12月11日 16時59分更新

文● MIT Technology Review Japan

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物質・材料研究機構(NIMS)の研究チームは、AIを利用して希望する特性を持つ材料を短期間で発見する手法を開発した。水の電解装置には高価な白金を使用した触媒を搭載することが多いが、白金を使わない触媒材料を発見し、電解装置のコストを下げ、普及を後押しすることが狙いだ。

物質・材料研究機構(NIMS)の研究チームは、AIを利用して希望する特性を持つ材料を短期間で発見する手法を開発した。水の電解装置には高価な白金を使用した触媒を搭載することが多いが、白金を使わない触媒材料を発見し、電解装置のコストを下げ、普及を後押しすることが狙いだ。 研究チームは、データ数に応じて予測手法を変化させて進化させるAIアルゴリズムを開発。希望する特性を持つ材料を正確に予測できるという。実際にこのアルゴリズムを利用して白金を使わない触媒材料を探索したところ、3000程度の候補野中から1カ月程度で新規材料を発見した。発見した材料はマンガン(Mn)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、銀(Ag)といった、地殻上に豊富に存在し、安価な元素で合成できるもので、条件によってはこれまでのOER電極触媒材料の中で最もOER活性が高いルテニウム (Ru) 酸化物を超える電気化学特性を有していたという。 研究成果は11月30日、ACSセントラル・サイエンス(ACS Central Science)誌にオンライン掲載された。

(笹田)

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