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都市の形で問う「PlaGuessr」が優勝! 建造物との恋愛やバトルなどハイレベルな作品が爆誕したハッカソン

「PLATEAU Hack Challenge 2023 in Tokyo」レポート

特集
Project PLATEAU by MLIT

提供: PLATEAU/国土交通省

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CityGML賞:景観から物件検索できる「不動産景観エージェントAI」(チーム「いなり寿司」)

 CityGML賞を受賞したのは「不動産景観エージェントAI」、景観などの条件に対して物件検索できるエージェントAIだ。

不動産景観エージェントAI

チーム「いなり寿司」

 既存の物件検索が抱える課題のひとつに、文字や2Dの情報が中心で、景色や街の雰囲気がわかりにくいという点がある。たとえば、検索して興味のある物件が出てきたら一つひとつ、周辺の情報をマップ情報やストリートビューなどでチェックすることになる。そこで、好みの物件を景色で見ながら直感的に比較検討できるシステムを作ろうと考えたのだ。

物件検索の流れ

提示された物件から緯度経度、建物IDなどをCesiumに渡すと周囲の状況をCesium上で確認できる

 仕組みとしては、まずCesiumベースのアプリでPLATEAU 3DTilesを呼び出して描画し、各物件の景観画像を朝・夕の時間帯で生成し、PLATEAUの属性情報に追加しておく。そして、ユーザーが入力した希望から好みの景色の特徴を取得し、マルチモーダル基盤モデルCLIPを用いてユーザーの好みと各景観画像との類似度スコアを計算し、スコアが高い物件をユーザーに提示する。上位物件については、CLIPで画像キャプションを生成し、キャプションもあわせて提示する。

 CityGML賞の受賞は、画像だけではなく3D都市モデルならではの使い方を提案した、PLATEAUの可能性を広げたという点が評価された。石丸氏は、CityGMLが持つ属性情報を活用することで広がっていく可能性を見せた、と講評で述べた。

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