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最新パーツ性能チェック 第420回

至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた

2023年08月08日 19時30分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

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両極端なGPUで検証する

 では、実際にPowenetics v2を使って、ゲームのベンチマーク中にCPUやGPUの消費電力がどのように変化するかをチェックしてみよう。検証環境は以下の通りとなる。Resiable BARやSecure Boot、コア分離やHDRはすべて有効化している。ビデオカードはGeForce RTX 4080とRTX 4060という極端な2枚を用意したが、これはGPUパワーの違いでCPUがどういった影響を受けるかを検証するための選択となる。

検証環境
CPU インテル「Core i9-13900K」
(24コア/32スレッド、最大5.8GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASUS「ROG MAXIMUS Z790 HERO」
(インテルZ790、ATX、BIOS 0703)
メモリー G.Skill「F5-6000J3038F16GX2-TZ5N」
(16GB×2、DDR5-5600動作)
ビデオカード NVIDIA「GeForce RTX 4080 Founders Edition」、
MSI「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」
(GeForce RTX 4060、4GB GDDR6)
ストレージ Corsair「Force Series MP600 CSSD-F1000GBMP600」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ用)、
Silicon Power「PCIe Gen3x4 P34A80 SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、データドライブ用)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80 PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)

 まずはゲームを利用したベンチマークで、どんな性能を出したかを確認しておこう。この検証では、解像度はフルHD(1920×1080ドット)と4K(3840×2160)、画質は基本的に一番上と下というように両極端に振っている。フレームレートの計測はCapFrameXを使用している。

 まず「Overwatch 2」で試そう。画質は“低”もしくは“エピック”とし、FSR 1/2は無効、フレームレート制限は600fpsとした。マップ“Eichenwalde”におけるBotマッチを観戦中のフレームレートを計測した。

至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた

Overwatch 2:1920×1080ドット時のフレームレート

至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた

Overwatch 2:3840×2160ドット時のフレームレート

 続いては「Call of Duty: Modern Warfare II」だ。画質は“最低”もしくは“極限”設定とし、アンチエイリアス品質はそれぞれ“低”もしくは“ウルトラ品質”、かつレンダースケールは100%設定とした。内蔵ベンチマーク再生中のフレームレートを計測している。

至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた

Call of Duty Modern Warfare II:1920×1080ドット時のフレームレート

至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた

Call of Duty Modern Warfare II:3840×2160ドット時のフレームレート

 続いては「Tiny Tina's Wonderlands」だ。APIはDirectX 12、画質は“低”もしくは“バッドアス”とした。内蔵ベンチマーク再生中のフレームレートを計測している。

至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた

Tiny Tina's Wonderlands:1920×1080ドット時のフレームレート

至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた

Tiny Tina's Wonderlands:3840×2160ドット時のフレームレート

 最後は「Cyberpunk 2077」で締め括ろう。画質は“低”と“ウルトラ”、“レイトレーシング:ウルトラ”の3つとし、DLSSやFSR 2はオフとした。レイトレーシング:ウルトラ設定を加えたのは、レイトレーシングの処理が強烈なGPU側のボトルネックになるからである。内蔵ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた

Cyberpunk 2077:1920×1080ドット時のフレームレート

至高の消費電力測定デバイス「Powenetics v2」を手に入れた

Cyberpunk 2077:3840×2160ドット時のフレームレート

 以上のデータからは、単にRTX 4080はRTX 4060よりフレームレートが出た、という至極当然の結果しか読み取れない。あくまでこういった結果が出た、というアリバイ作りのようなものだ。

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