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ESAの木星探査機が4月13日に打ち上げ、日本は6つの機器で参加

2023年04月11日 15時34分更新

文● MIT Technology Review Japan

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ESA(欧州宇宙機関)が主導し、日本や米国、イスラエルが参加する大型木星氷衛星探査計画「ジュース(JUICE)」の探査機が、2023年4月13日9時15分(日本時間21時15分)にフランス領ギアナ宇宙センターから「アリアン5型(Arian5)」ロケットで打ち上げられる。探査機による木星およびその衛星の観測を通じて、太陽系起源の謎の解明や、地球外生命の存在可能性の探求、木星におけるダイナミックな変動の全貌解明などを目指す。

ESA(欧州宇宙機関)が主導し、日本や米国、イスラエルが参加する大型木星氷衛星探査計画「ジュース(JUICE)」の探査機が、2023年4月13日9時15分(日本時間21時15分)にフランス領ギアナ宇宙センターから「アリアン5型(Arian5)」ロケットで打ち上げられる。探査機による木星およびその衛星の観測を通じて、太陽系起源の謎の解明や、地球外生命の存在可能性の探求、木星におけるダイナミックな変動の全貌解明などを目指す。 JUICE探査機は、2031年に木星系に到着、2034年に木星最大の衛星であるガニメデ周回軌道に投入され、2035年にミッション(探査)を完了する予定になっている。木星系到着から、2034年のガニメデ周回軌道投入までにエウロパに2回、カリストに30回以上の近接通過観測を実施。ガニメデ周回時には、地表からの高度500キロメートルにまで近づき詳細な観測をする世界初の氷衛星の周回機となる。 木星軌道では木星大気や磁気圏などの観測を、ガニメデ周回軌道では全球地質・表面物質マッピング、ガニメデ内部構造の精査と地下海の存否の解明、現在の地質活動の有無の解明などを予定している。探査機には国際公募によって選定された11の観測機器を搭載。日本は4つの機器(サブミリ波観測器、電波・プラズマ波動観測器、プラズマ環境観測パッケージ、レーザー高度計)でハードウェアの一部を提供し、2つの機器(可視分光映像カメラ、磁力計)で共同研究者として参加することになっている。

(中條)

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