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DXコンサルティング拠点「Microsoft Base Toranomon」もオープン

日本ビジネスシステムズ、クラウド導入運用支援「JBS Cloud Suite」を提供開始

2022年06月20日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 日本ビジネスシステムズ(JBS)は2022年6月16日、新たな統合ソリューションブランド「JBS Cloud Suite」の提供を開始した。また、東京・虎ノ門に、Microsoft Azureなどを活用したDXに関するコンサルティング拠点「Microsoft Base Toranomon」を開設することを発表した。

 JBS Cloud Suiteは、「Microsoft Cloud Adoption Framework for Azure(CAF)」などのフレームワークをベースにした、クラウドによるDX推進のためのソリューションブランド。クラウド活用に関するワンストップソリューションである「Cloud Premium Services(CPS)」と、JBSが提供する各種クラウドサービスに関する顧客ポータルサイトの「Smart Cloud Controller(SCC)」で構成される。

 JBS 社長の牧田幸弘氏は、JBSでは世界中の優れたテクノロジーの導入を支援するだけでなく、活用するところまでしっかりとサポートしていると紹介。「こうした思いを体現すべく、JBSが培ったノウハウを詰め込んだ新ソリューションがJBS Cloud Suiteだ」と自信をみせた。

統合ソリューションブランド「JBS Cloud Suite」の概要。「Cloud Premium Services(CPS)」と「Smart Cloud Controller(SCC)」で構成される

日本ビジネスシステムズ 代表取締役社長の牧田幸弘氏、同社 執行役員 アプリケーション&プラットフォーム事業部門 兼 クラウド事業推進本部担当の田中健司氏

グローバル標準のCAF+JBS独自のノウハウを統合し提供

 同社 執行役員の田中健司氏は、JBS Cloud Suiteについて「世界中のクラウド成功事例を基にまとめられたグローバル標準フレームワークに、JBSのクラウド導入、運用支援で培った独自ノウハウを取り入れて、日本の企業がより使いやすい形で、最適に統合したソリューションブランド」と説明する。

 Cloud Premium Services(CPS)は、クラウド導入における戦略策定支援と、厳選されたクラウド移行/革新ソリューションの組み合わせによって、計画、準備、導入、ガバナンス、管理までをワンストップで提供するソリューションだ。マイクロソフトのCAFと、JBSが培ったクラウド活用ノウハウに基づき、顧客の戦略や導入計画のコンサルティングを行い、システム構築や保守運用サポート、利活用促進サービスなどを提供する。

 各工程のなかでもとくに、計画の立案や全体像を描く「上流フェーズ」と、導入後の活用状況のモニタリングや最小工数でのガバナンス管理、導入効果創出まで継続的に改善を続ける「運用フェーズ」を重視した構成になっている。

Cloud Premium Services(CPS)の概要

戦略・計画からガバナンス管理までワンストップで提供

 戦略・計画段階のCAF戦略コンサルティングでは、「クラウド導入の動機確認」から「ビジネス成果の想定」「クラウドによる合理化評価」「クラウドコストの予測」など10段階のステップを踏んで、最終的な意思決定のための「クラウド化評価レポート」を作成する。

 「クラウド導入の動機確認は、戦略・計画ヒアリングシートを用いて、経営層を対象に実施し、組織に基づく決断であることを示しながら、具体的な動機との紐づけなどを行う。ビジネス成果の設定では、具体的なKPIを関係者と議論する。ここではテンプレートを利用することで、期待する成果を可視化できる。さらに、適合性アセスメントレポートを用いて、クラウド移行の実現性評価を行うことで、計画の取捨選択の意思決定が可能になる」(田中氏)

 また、準備・導入段階におけるクラウドインテグレーションでは、顧客の要件確認や見積提示、システム設計、テスト計画、クラウドへの移行および構築など、8つのステップを用意している。

 「要件確認では、クラウドに移行した際の移行作業費や、移行後のAzure利用料金の見積もりを自動で行い、初期段階で予算規模を把握できる。システム設計は、グローバル標準であるWell-Architected Framework(WAF)を用い、ここにJBSが蓄積したナレッジを組み合わせる。不要な設計要素が入らず、スムーズな設計が行える」(田中氏)

 ガバナンスおよび管理段階においては、JBS独自のマネージドサービスを提供。導入したクラウドの運用状況の可視化、コストの可視化、メンテナンスサポートの提供などを行う。

 「全体を通じて標準化されたフレームワークと、JBSが持つ既存ソリューションサービスをフル活用することで、最短数カ月でこの流れを完結できる。また、すべての検討段階で企業は方法論を学ぶことができるため、一度CPSを活用すれば、次の導入検討からは顧客自身でプロジェクトを回すことができる。顧客はクラウド導入における意思決定や業務への反映といったコア業務に専念でき、スピーディで、最先端のクラウド導入と、効果創出を実現できる」(田中氏)

運用負荷軽減と活用促進を図る独自のポータル

 もうひとつのSmart Cloud Controller(SCC)は、ライセンス購入と管理、運用管理支援に加えて、Microsoft Azureをはじめとする各種クラウドリソースの可視化、分析などを行うことができる、無償のポータルサイトだ。顧客の運用負担を軽減し、継続的な改善をサポートする。

Smart Cloud Controller(SCC)の概要

 具体的には、Microsoft Azureのライセンス購入と管理、運用監視、マーケットプレイスなどで構成される。

 運用監視機能では、Azureの監視と保守運用に特化した独自ポータル「Smart One」を提供。「コスト管理」「リソース管理」「自動化」「最新情報提供」という4つの機能を提供する。またマーケットプレイスでは、AzureサービスとJBSのクラウドサービスを8つのカテゴリー(IT統制、マーケティング戦略、新規ビジネス、セキュリティなど)に分類しており、購入から利用開始までをオンラインで完結できる。

 田中氏は、「SCCでは運用負荷を軽減するとともに、定着化、利活用促進に向けた施策や検討を行うことができる」と述べた。今後は、コスト最適化や各種データ分析、AIOps、MLOpsなど、クラウドサービスを有効活用するためのデータ利活用サービスを提供する計画だ。

SCCが提供する運用監視機能、マーケットプレイスの概要

DX推進拠点、Microsoft Base Toranomonをオープン

 6月16日にオープンしたMicrosoft Base Toranomonについても紹介された。

 東京・虎ノ門に開設された同施設は、日本マイクロソフトが全国17カ所に展開している「Microsoft Base」のひとつ。Microsoft Azureをはじめとしたマイクロソフト製品を活用したDXの相談対応や、コンサルティングなどを行う拠点となる。

 具体的には、CAFに関するワークショップの開催や、SurfaceおよびSurface Hubの展示、モダンワーク環境での会議システムのデモストレーションなども行う。JBSのノウハウや技術力を活用して、ビジネスシーンに合わせた最適なクラウドの活用提案につなげ、DX推進を支援するという。

Microsoft Base Toranomonがオープン。写真はJBS社長の牧田幸弘氏、日本マイクロソフト 執行役員常務 パートナー事業本部長の檜山太郎氏

 ゲスト出席した日本マイクロソフト 執行役員常務 パートナー事業本部長の檜山太郎氏は、「JBSは、Azure Expert MSPの認定を受けた数少ないパートナーであり、実績、技術、専門知識で最高レベルの評価を得ている。Microsoft Azure、Microsoft 365、Dynamics 365、Microsoft Security、Surface、HoloLensなど幅広いマイクロソフト製品を取り扱っており、Microsoft Cloudの全方位のスキルを活かした提案にも期待している。今回のJBS Cloud Suiteのリリースによって、日本市場のDXをともに進めていきたい。また、Microsoft Base Toranomon によるリアルショーケースの展開にも期待している」とあいさつした。

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