Honda eの安全運転支援は快適だった
筆者は、ソニーの吉田社長が語った「モバイルの次のメガトレンドはモビリティである」という言葉を真に受けて、「スマホジャーナリストの次はモビリティジャーナリストだ」ということで、勉強がてら、ホンダ初の量産電気自動車「Honda e」を購入した。
Honda eに乗りながら「ソニーが本気で電気自動車をつくるのなら、ホンダと組んだら面白いかも」と妄想していたが、まさか本当に両社が手を組むようになるとは思わなかった。
実際にHonda eに乗って感じるのが「ソニーが電気自動車をつくると言ってもクルマの基本性能、安全性を高めるのは相当、大変であるし、ホンダも先行するテスラに対抗するのは難しいのではないか」という点だった。
特に最近のクルマは自動運転まではいかないものの「安全運転支援システム」の出来が素晴らしい。Honda eにも「Honda SENSING」が搭載されており、たとえば、アクティブクルーズコントロール(ACC)により、高速道路を走行している際には、前に走っているクルマに対して、ちょうどいい距離を保ちながら着いて行ってくれる。車線を維持してはみ出さないようにも走行してくれるため、運転がかなり楽になったのだ。
実際、高速道路が渋滞していても、さほど苦痛を感じなくなった。過去にはマニュアル車に乗っていて、とにかく高速の渋滞で止まってからの発進が面倒くさかったのだが、ACCにより、渋滞にハマっても、Honda eが勝手にブレーキをかけて止まってくれるし、完全に停止したときも、ちょっとアクセルを踏めば、自動的に前のクルマについて行ってくれるので、快適なのだ。
こうした安全運転支援システムをソニーがイチから作り上げるのには、相当な技術力と時間が必要なはずだ。初めてクルマを作るソニーが安全運転支援システムを提供してきても、ユーザーとしてはどこまで信用していいいかわからない。しかし、ソニーとホンダが作るクルマにHonda SENSINGが乗っていれば、「これなら安心」という気持ちにさせられる。
![](/img/blank.gif)
この連載の記事
-
第201回
スマホ
ソニー「Xperia 1 VI」はこだわりから“現実路線”に変わった -
第200回
トピックス
楽天モバイル 契約は絶好調だが、黒字化にはテコ入れが必要だ -
第199回
iPhone
アップル新型「iPad Pro」実物を見たら欲しくてたまらなくなった -
第198回
トピックス
ドコモ新社長は“経済圏”拡大より、ネットワーク品質とショップ網の再構築を最優先すべきだ -
第197回
トピックス
なぜソフトバンクやKDDIのネットワークは強いのか 「2.5GHz帯のTD-LTE」最強説 -
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは - この連載の一覧へ