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iPhone 13シリーズ「意外なカメラ便利機能」をピックアップ!

2022年02月18日 12時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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「言語と地域」の設定パネルに入ると「テキスト認識表示」を有効にできるボタンがあります

iPhoneがテキストスキャナーや翻訳機になる

 最新のiOS 15以降から、iPhoneのカメラを文字データのスキャナーとして活用できる「テキスト認識表示」という機能も搭載されています。iPhone 13シリーズだけでなく、iOS 15を入れたiPhone XS、iPhone XRの端末以降で利用できます。

 テキスト認識表示は、2022年2月時点では英語/中国語/フランス語/イタリア語/ドイツ語/ポルトガル語/スペイン語に対応しています。残念ながら日本語にはまだ非対応ですが、それでも英数字を認識させるだけでも便利な使い方が沢山あります。

書籍の表示を例にテキスト認識機能を紹介します。iPhoneのカメラを表紙にかざすと自動で文字列を認識。本のタイトルや著者について素速くWebで「調べる」ことができます

 機能はデフォルトがオフなので、まずは設定アプリに入って「一般」を選択します。 次に「言語と地域」の中に並ぶ「テキスト認識表示」をオンにしましょう。

 アルファベットの文字が認識できると、例えば本の背表紙にカメラを向けて著者の名前を読み込み、著者についてブラウザから調べることもできます。Webサイトを翻訳して、日本語にする機能もiOS 15から搭載しているので、併せて使うと知識の幅が広がります。なお外国語の翻訳もまた、現在時点で「英語/中国語/フランス語/イタリア語/ドイツ語/ポルトガル語/スペイン語からの日本語翻訳」に対応します。

いったん写真アプリに保存したデータも文字認識が可能。テキストを選択すると、Web検索や翻訳のメニューが立ち上がります

 テキスト認識表示をオンにしておけば、iPhoneで撮影した写真や、Webからダウンロードした画像の文字も認識されます。例えばレストランの看板を写真に撮って、後から写っている電話番号をタップするだけで電話をかけたり、URLの文字列をたどってウェブサイトに飛ぶことなども可能です。メールアドレスやQRコードの認識にも対応します。

 もはや写真や動画を撮る用途に限らず、キーボードやマウスのように「データ入力のためのインターフェース」としてiPhoneのカメラが活かせる使い道が広がっています。操作や設定方法もシンプルなので、ぜひ日常的に試してみることをおすすめしたいと思います。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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