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柳谷智宣のkintoneマスターへの道 第102回

kintoneの最新アップデートをチェック 2021年8月から11月まで

2021年11月10日 10時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

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サイボウズ社が提供しているウェブサービス「kintone」は、一言で言うなら「簡単に自社の業務に適したシステムを作成できるクラウドサービス」だ。業務アプリを直感的に作成できるほか、社内SNSとしての機能も備えスピーディーに情報共有ができるなど魅力が盛り沢山だ。本連載では、そんなkintoneの導入から基本機能の紹介、そしてアプリの活用法など、ビジネスの現場で役立つ情報を取り上げていく。

第102回では、直近3ヵ月(8~10月)でkintoneでできるようになったことと、11月にできるようになることについて紹介する。

 kintoneは毎月アップデートされ、様々な機能が追加されたり改善されたりしている。今回は、2021年8~10月のアップデートと11月のアップデート予定について、目立ったポイントをまとめて紹介する。

 8月のアップデートの目玉は、アプリやスペースの一覧で、お気に入りの並び順を変更できるようになった。これまでは新たに追加したアプリやスペースは一番上に表示されていたが、今後は一番下に表示されるようになる。

 メニューの「編集」をクリックし、ドラッグ&ドロップで移動できる。PC版でしか編集できないが、編集結果はモバイル版にも反映される。

アプリやスペースの一覧で「編集」をクリックすると、並び順を変更できる

 kintoneシステム管理はあまり開くことが少ないので、内容を覚えておらず、操作する度に躓いてしまいがち。そんな人のために、機能を選択したときに、概要説明とヘルプへのリンクが用意された。これで自分でヘルプを探し回る必要がなくなるので、ありがたいところ。

「ヘルプ」のリンクが各項目に用意された

 9月アップデートの目玉はモバイル版のレコード一覧で、絞り込みができるようになったこと。右上の絞り込むボタンをタップし、絞り込み順やソート順を設定できるようになる。

 レコード詳細を開いた場合でも、パンくずメニューに「絞り込み」という絞り込みが適用された状態の一覧に戻るリンクが用意されているのは便利だ。

モバイル版でもソートや絞り込みができるようになった

 メール通知からモバイル版を開く際、これまでは不要な画面が表示されることがあったが、アップデートで改善。ダイレクトにデータが直接表示されるようになった。不都合とも感じていなかった部分だが、こういう細かいところをそぎ落としていってくれるのはありがたい。

 10月アップデートでは、フォームを保存する際に設定エラーが出た場合、画面上部にエラーの発生箇所を表示してくれるようになった。これまでは、フィールドを多数設置していると、スクロールしないと見つけるコトができず不便だったが、赤いトーストでエラーが起きているフィールド名が表示されるのでわかりやすい。

エラー時にエラーが起きているフィールド名がわかるのが便利

 他には、アプリのレコード詳細・騙取画面で、読み込みに時間がかかる関連レコード一覧がある場合、その他のフィールドを先に表示し、関連レコードは後から表示するようにした。関連レコードの取得を待ち、何も表示されない時間が発生するのを避けるためだ。

 関連レコードの読み込みに時間がかかっても、先にレコードの閲覧や編集を始められるので、作業時のストレスを軽減してくれる。大量のデータを扱っていて、kintoneの応答時間が気になっている人には朗報だろう。

 11月14日に予定されている11月版のアップデートでは、待望されていた「アプリの所属するスペースを変更可能に」が実現する。スペースに所属していないアプリを特定のスペースに所属させたり、スペースに所属しているアプリの所属を解除することもできる。

 これまで、アプリの移動ができず、色々な方法で移行していたが、さくっとアプリを動かせるのは便利。試験運用をしてOKだったら、本番環境に移動するだけでいい。

 「設定」の「運用管理」に「アプリの所属するスペースを変更」という項目が現れる予定だ。

アプリが所属するスペースを変更できるようになる

 従来、アプリを作成できるユーザーはどこでも作成できた。しかし、このため予期しない場所にアプリを作成され、管理しにくくなってしまうケースがあった。しかし、それでユーザーに作成権限を渡さないようになってしまうのはkintoneの魅力が失われてしまう。

 そこで、新たに「スペース内アプリを作成できるユーザーを「スペース管理者のみ」に限定する設定」と「スペースに所属しないアプリの作成を禁止する設定」を搭載した。

 スペース管理者のみがアプリを作成できるようにすると、他のユーザーは作成できなくなり、意図しないアプリ作成を防止できる。スペースに所属しないアプリの作成を禁止すれば、すべてのアプリはスペースに所属することになる。スペースごとに管理者を決めている場合など、管理しきれないアプリの発生を回避できるようになる。

 この機能を組み合わせて、誰でもアプリを自由に作れるスペースを用意し、そこでいろいろ試してもらうといった運用ができる。本番環境には勝手にアプリを作成できないようにして、申請制などを導入すればいい。

アプリの作成権限を制御できるようになった

 11月の2つの目玉アップデートはなかなか大きな改善となる。どちらも機能追加なのでデメリットもない。大きな組織などで、もう少し柔軟にkintoneアプリを管理したいと思っていた人は要チェックだ。

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