Core i9ー11900Kと定番簡易水冷を搭載
CPUは、メインストリーム向け最上位の一角をなす8コア/16スレッドCPUの「Core i9-11900K」を組み合わせている。正直、「Core i9-11900K」と言うと発熱量が多く扱いづらい印象があるが、動作クロックがオールコア5.1GHzまで引き上げられるIntel Adaptive Boost Technologyを有効にしなければ十分扱いやすいという。
コストパフォーマンスの面では、AMD「Ryzen 7 5800X」が勝っているが、同CPUは1基のCCD(CPUダイ)で、8コアを実現するため爆熱仕様になっている。当然、冷却時は爆音で静音指向の構成にはまったく向かない。扱いやすさでは、同じ8コア/16スレッドの「Core i7-11700K」もあるが、今回のコンセプトは妥協のない全部盛りということで、最上位のCore i9をチョイスしている。
CPUが十分扱いやすいとはいえ、CPUクーラーには高い冷却性能を発揮する簡易水冷ユニットを組み合わせた。選んだのはNZXT「KRAKEN」シリーズの280mmサイズラジエーター採用モデル「KRAKEN X63」だ。「KRAKEN」シリーズと言えば、ウォーターブロックのキレイなLEDイルミネーションが魅力のひとつだが、今回はそのほかのポイントでチョイスしているという石井さん。
そのひとつが、製造元がAsetek社という点。冷却性能、信頼性ともに抜群なうえ、リテンションの作りも優秀な簡易水冷のトップメーカー(OEM元)だ。さらにポンプの回転数をソフトウェア(CAM)で調節可能になっている点で推しとのこと。
また、280mmサイズラジエーターモデルの「KRAKEN X63」は、ラジエーターの両面にファンを搭載できるようにネジが標準で付属しているのもポイント。実際に本構成では「Define 7」が標準装備している1000rpmの140mmファンと、「KRAKEN X63」の140mmファンでラジエーターをサンドイッチ(プッシュプル搭載)予定とのことだ。
280mmサイズのラジエーターだと、「Define 7」の5インチベイを利用できる。コンセプトに“全部盛り”を挙げた石井さんは、あると便利なDVDスーパーマルチドライブを搭載している。それも選んだのは、シナノケンシことPlextorブランドの「PX-891SAF」だ。
安価かつ定番なLGエレクトロニクス製品から1000円程度アップするが、「PX-891SAF」は製品ラベルに台湾PLDS(PHILIPS & LITE-ON DIGITAL SOLUTIONS)ではなく、知る人ぞ知る日本の“Shinano Kenshi Co., Ltd”(シナノケンシ)の文字が入っているという。石井さんもCDのデジタル化に愛用しており、静音性、信頼性ともに優秀とのことで、ディプリケーター用に企業がまとめて購入していくこともあるという。
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