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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第36回

冷却性能の要はファンにあり! 人気の高級ファン4モデルをチェック ~夏に備えたPC冷却ガイド~

2021年07月05日 13時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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高風量&静音で人気を博したGentle Typhoonが復活!

 続いては、ADATAのゲーミングブランド「XPG」とNidec(日本電産)の共同開発による120mm径ファンの「VENTO PRO 120 PWM」を紹介していこう。10年ほど前に、サイズが扱っていたNidec製人気高品質ファン「Gentle Typhoon」をベースに、ADATAがカスタマイズし、市場に復活した製品となる。

製品情報
メーカー ADATA
製品名 XPG VENTO PRO 120
製品情報 https://www.adata.com/jp/xpg/691/
口径 120mm
回転数 900~2150rpm
風量 75CFM
静圧 3.15mmH2O
軸受 デュアルボールベアリング
騒音値 10~28dBA
耐久性 MTTF 25万時間(25度)、6万時間(60度)
製品保証 5年間
製品保証 2900円前後

 高い風量と静圧、さらに回転数900rpm時は10dBAという静音性を備えているのが特徴だ。そのうえ、60度の高温環境での使用想定時でも、MTTF(平均故障寿命)6万時間の高耐久を実現し、5年保証が謳われている。

 そのほか、ラジエーターファンに最適なデイジーチェーン接続に対応し、4ピンメス端子を備える実測8cm程度の短いケーブルが直付けされているのも魅力だ。

120mm径で9枚のファンブレードを搭載。ブレードカラーは、「Gentle Typhoon」と同じくグレーを採用している

軸受はケースファンの多くが採用するデュアルボールベアリング。軸受部の大型化で、耐久性を増している

フレーム四隅には振動を抑えるゴムを装着

筒状ではないが、リブ有りになる。一部のCPUクーラーでは使用できないので注意したい

デージーチェーン用のケーブルが直付けされている。PCケースのフロントやトップ、ラジエーターへの複数取り付け時に最適だ

直付けケーブルは短いが、45cmの延長ケーブルが1本付属しているので安心。そのほか、テーパーネジが4個付属する

クルーな外観と高い性能、豊富なギミックが魅力

 3基目は2019年11月にCooler Masterから投入された120mm径ファンの「MasterFan SF120M」だ。特許を取得する防振モーターや高耐久デュアルボールベアリング軸受、振動を抑えるダンピングフレームデザイン、手動で切り替えできる3つの回転モードスイッチなど、特徴満載となっている。

製品情報
メーカー Cooler Master
製品名 MasterFan SF120M
製品情報 https://www.coolermaster.com/jp/ja-jp/catalog/coolers/case-fan/masterfan-sf120m/
口径 120mm
回転数 650~2000rpm(Highモード)
650~1600rpm(Middleモード)
650~1200rpm(Lowモード)
風量 62CFM(Hモード)
46CFM(Mモード)
35CFM(Lモード)
静圧 2.40mmH2O(Hモード)
1.63mmH2O(Mモード)
0.93mmH2O(Lモード)
軸受 デュアルボールベアリング
騒音値 5.5~22dBA(Hモード)
耐久性 MTTF 28万時間
製品保証 5年間
製品保証 2800円前後

 ヘアライン加工されたアルミプレートと、幾何学模様が描かれたフレームが超クール。そんな見た目に加え、堅牢、高耐久なフレーム&軸受に、高静圧を生みつつ、軸ブレによるノイズ発生を抑えられるというリング形状フレームと一体になったファンブレードを搭載する。クールな見た目と高い性能を見事に両立させている。

 そのうえ、ファン側に独自のコネクターを採用。3つの独自コネクターを備える付属ケーブルを使うことで、最大3基のファンを1本のケーブルで連結、制御可能になっている。回転数制御は従来の4ピンPWM制御なので問題なくできる。

アルミプレートと幾何学模様のフレームなど、クールなデザインが魅力

大きく弧を描いた7枚のファンブレードを搭載。表面には風の流れを整えるためか、模様が描かれている

ファンブレードの外周はリング状フレームと接合されているのがわかる。軸ブレなどを抑え、高い静音性を実現するという

堅牢性とともに、振動を抑えるというダンピングフレームデザインを採用

ファン固定ネジ穴部分はラバー製で、フレームとは分離可能になっている。フレーム剛性を損なわずに、振動を吸収できる仕組みだ

回転制御は従来と同じPWMになるが、ファン側コネクターには独自のミニ端子を採用している

3つの端子を備えるケーブルが付属。最大で3基のファンを1つの4ピンコネクター、1本のケーブルで運用できる

フレーム部には、最大回転数を2000/1600/1200rpmの3つのモードに変更できるスイッチを装備する。取り付ける場所に合わせて、最大回転数を設定しよう

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