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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第34回

光らないのも魅力のひとつ

【鉄板&旬パーツ】密かな人気の水冷ユニット「ARCTIC Liquid Freezer II」を触ってみた

2021年05月15日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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Ryzen環境に取り付けてみた

 CPUウォーターブロックの取り付けは、主流のブリッジタイプで、Socket AM4環境ではマザーボードの標準バックプレートを流用するなど、おなじみになっている。ただ、他社と比べると取り付けやすさはいまひとつに感じた。バックプレートとマウントプレートの間に取り付けるスペーサーが抜けづらくなっているなど些細な点なのだが、意外と大事だ。

 さらにCPUウォーターブロックを固定するマウントプレートが薄く、初見ではやや剛性に不安を感じた。しかし、実際に取り付けてみるとCPUウォーターブロックはしっかりと固定され、CPUヒートスプレッダと受熱ベースの密着度もグリスの伸びを見る限り問題なかった。

主流のCPUクーラーの取り付け方法となるブリッジタイプを採用

CPUウォーターブロックを固定するマウントプレート。若干剛性に不安を感じる薄さだ

マウントプレートはわずかに形状が異なる。取り付け位置が決まっているので、必ずマニュアル(ウェブ配布)で確認しよう

CPUウォーターブロック側マウントプレート。こちらは凹構造で剛性に不安ない。自分で、CPUウォーターブロックに取り付ける

280mmと360mmモデルのパフォーマンスを試す

 「Liquid Freezer II」の特徴、概要を把握したあとは、その冷却パフォーマンスや動作音のチェックに進んでいこう。280mmと360mmラジエーターモデルを、12コア/24スレッドCPUのAMD「Ryzen 9 5900X」+MSIマザー「MEG X570 UNIFY」をベースにした環境に取り付け。ストレステスト「OCCT:CPU」を30分間実行した際の温度などを「HWiNFO64 Pro」で記録している。

 「Liquid Freezer II」のポンプやファンは、すべてPWM制御になっているが、回転数はラジエーターファンをモニタリング。マザーボードに備わっているファンコントロール機能で、ファンの回転数調節が可能だった。

12コア/24スレッドCPUのRyzen 9 5900Xでテスト

MSI総合ユーティリティー「Dragon Center」の「Smart FAN」で制御。アイドル時は、450rpm前後で回転した

「OCCT:CPU」を、データセット:大、テストモード:エクストリーム、負荷タイプ:一定、命令セット:自動、使用スレッド:自動で30分間実行した

テスト中はオールコアが4.25GHzで動作している

140mmラジエーターファンを2基搭載する280mmモデルも試した

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 5900X」(12コア/24スレッド、3.7~4.8GHz)
マザーボード MSI「MEG X570 UNIFY」(AMD X570、ATX)
メモリー G.Skill「DDR4-3600 16GB×2 F4-3600C16D-32GTZNC」
(DDR4-3600 16GB×2)
ビデオカード ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC」
(GeForce RTX 3070、GDDR6 8GB)
SSD Western Digital「WD_Black SN850 NVMe WDS200T1X0E-00AFY0」
(PCIe4.0 NVMe、2TB)
電源ユニット Seasonic「FOCUS-GX-750」
(80PLUS GOLD、750W)
OS Microsoft「Windows 10 HOME」64bit
(Windows 10 October 2020 Update適用)

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