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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第62回

ポータブルのSP1000/SP2000でも利用可能に

意外と知らないRoonとDLNAの違い?

2021年03月22日 17時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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RoonとAstell&Kernプレーヤーを連携させる

 Astell&Kernのデジタルオーディオプレーヤーを使用してRoonで使うためにはRoonをインストールしてライセンス取得したPCが必要だ。それとAstell&Kernのデジタルオーディオプレーヤーは有線LAN端子を持たないので、接続にはWi-Fiネットワークが必要となる。これは利便性にも優れた点で、SP1000やSP2000があれば部屋をまたいでWi-Fiが通ってさえいればマルチルームオーディオ的にも使用が可能となる。

 次に、A&ultima SP1000を使用して具体的な使用法を説明していく。まずSP1000のファームウエアをアップデートすると設定画面にRoon Readyの項目が現れるのでこれをオンにする。

 そしてRoonがインストールされているPCを立ち上げてAudio Settingsを選択するとそこにSP1000が表示されているはずなので、それをEnable(有効化)して名前を入力する。歯車アイコンでDevice Setup画面を立ち上げるとさまざまな設定が可能となる。SP1000はMQA対応なのでMQAの設定が可能だ。

 DSP画面を開けるとここでアップサンプリングやDSD変換の指定も行える。ためしにクロノスカルテットのCDからリッビングした曲を再生してみた。これはリッピングした音源なので44kHz,16bitとなるが、さきほどのDSPを使用することで、ハイレゾやDSDに変換してより高音質で楽しむこともできる。

DSD

アップサンプリング

 またSP1000はBluetoothに対応しているため、Bluetoothに対応していないデスクトップPCでもワイヤレスで手軽に楽しむことができる。例えばメインのPCはリビングにおいて、自分の部屋にSP1000を持って行ってワイヤレスヘッドホンで楽しむことができる。

 このようにしてSP1000などの高性能ポータブルオーディオ機器ではファームウエアを更新することで、さまざまな機能を活用してあらたに機材を追加購入せずともマルチルームなど進歩したオーディオ再生を楽しむこともできる。

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