DLNA/UPnPとRoonの違いは?
DLNAはオーディオ・ビジュアルメーカーの主導であるため、再生側となるプレーヤーの比重が高い。DLNA(AK Connect)であれば、音源データのデコードは、"レンダラー"と呼ばれる再生機器側(例えば、Astell&Kernのプレーヤー)の担当となる。PCは単に再生の指示をする"コントローラー"やデータを格納する"メディアサーバー"の役割となる(※)。
※話が複雑になるので割愛するが、Astell&Kernのプレーヤーをコントローラやメディアサーバーとして使うこともできる
一方、RoonではPC側が主導を持っているため、音源データのデコードはPCで行う。再生機器側(Astell&Kernのデジタルオーディオプレーヤー)は、すでにデコードされたデジタルストリームを受け取って再生するだけだ。そのため再生機器側がデコードの仕方を知る必要はない(※)。
※ただしMQAの96kHzを超えるハードウェアデコードは例外となる
このためにRoonでは再生側の負担が軽くなり、性能向上につなげやすい。またPC側で余裕のあるコンピューティングパワーを使用して音源をアップサンプリングして送り出すことができるなどのメリットがある。一方、DLNAはPCを必ずしも必要としない。Roonでは中心となるPCが必要となるのが苦手と感じる人もいるかもしれない。(ここはアスキーだと問題にならないと思うが、オーディオ誌だとけっこう問題となるポイントではある)
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