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T教授の「戦略的衝動買い」 第584回

2画面な「ZenBook Duo」をダイニングテーブル専用原稿書きマシンとして衝動買い!

2020年06月04日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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これだけはカンニンして欲しかった平成なACアダプターとたっぷり昭和なACケーブル

改善希望点はあるがユーザーの一人としてエールを送りたい

 魅力的なデュアルディスプレーのZenBook Duoではあるが、今後、改善してほしい点もまだまだ多い。まず一番目は、別の場所にあったらとてもZenBook Duo用とは思えない小さくはないACアダプタと太いACケーブルだ。すでにUSB PD対応のType-Cからの給電は当たり前だろうと思う。

microSDカードの微妙な出っ張りがめちゃくちゃ気になる。挿抜回数がさほど多いとは思われずツライチにするか、出っ張ったmicroSDカードの左右にガードが欲しかった

 そしてもうひとつは、microSDカードを挿入したときに端が本体より出っ張らないようにツライチにして欲しい。もはや取り付け取り外しはそれほど頻繁にあるとも思えない。最悪今の状況でも出っ張ったmicroSDカードの左右に同じ高さのガードは欲しいところだ。

感覚的には135度くらいがMAXのZenBook Duoのディスプレー開口イメージ。筆者はまず使わないが、ラップトップスタンドで大きく持ち上げると、ディスプレーが下を向いてしまう可能性もありそうだ

 最後になったが、これだけ楽しい変態ガジェット系パソコンだが、メインディスプレーとセカンドディスプレーの輝度差はやっぱり気にかかる。特に前述したようにセカンドディスプレーは正面から見ずに手前45度から60度くらいから俯瞰するイメージなので余計に暗く見えてしまう。

操作する人がセカンドディスプレーを手前上から俯瞰する角度を緩めて見やすくするためにラップトップスタンドを利用して見た。本体のエルゴリフトヒンジのリフトアップを含めて15度を超える辺りから最大輝度のセカンドディスプレーは見やすくなってくる

 現在のところ、改善策はセカンドディスプレーの輝度調整を最大化することと、付属のリトラクタブルな折り畳みスタンドを使用するしかない。筆者は、テストを兼ねて市販のより大きな角度をつけることのできるスタンドを購入して使っている。角度がエルゴリフトヒンジのリフトアップも含めて15度を超えるとかなり見やすくなるのでラップトップスタンドの併用も効果があるだろう。

 細かなことを言い出すと、まだまだ改善点の多いZenBook Duoだが、業界を見ても平々凡々なモバイルPCが多い中、きわめて変態ガジェット的アプローチ満載のZenBook DuoはASUSがラップトップのカテゴリーを引っ張ってゆくという覚悟と気迫が見える画期的なモバイルPCだ。ユーザーの一人としてエールを送りたくなる攻めの姿勢を今後も持ち続けてほしい。

 
T教授

今回の衝動買い

アイテム:ASUS「ZenBook Duo」(UX481FL-HJ122T)
・購入:ビックカメラ.com
・価格:21万9800円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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