HBMの容量とMXUが倍増された
第3世代Google TPU
Google TPU v2をベースに、さらに高速化を図ったのが2018年のGoogle I/Oで発表されたGoogle TPU v3となる。基本的な設計は共通だが、HBMの容量とMXUが倍増され、動作周波数もやや引きあがったらしい。
チップあたりの性能は120TFlops(=120TOP/s)になるが、Goole TPU v2に比べてもはるかに大規模なPodが構築可能となり、8ラックで100PFlopsを超える性能が実現できたとしている。
このGoogle TPU v2/v3はGoogle Cloudで一般向けにもサービスを提供しており、(料金さえ払えば)誰でも使える。
AI専用プロセッサ-というものが実用になること、そして市場があることを示したのがGoogle TPUであり、現在もユーザーがそれと気が付かないところで広く使われているわだ。
ちなみにGoogleは2018年にEdge TPUというまっく異なるTPUもリリースしているが、こちらは稿を改めて触れることにしたい。
この連載の記事
-
第775回
PC
安定した転送速度を確保できたSCSI 消え去ったI/F史 -
第774回
PC
日本の半導体メーカーが開発協力に名乗りを上げた次世代Esperanto ET-SoC AIプロセッサーの昨今 -
第773回
PC
Sound Blasterが普及に大きく貢献したGame Port 消え去ったI/F史 -
第772回
PC
スーパーコンピューターの系譜 本格稼働で大きく性能を伸ばしたAuroraだが世界一には届かなかった -
第771回
PC
277もの特許を使用して標準化した高速シリアルバスIEEE 1394 消え去ったI/F史 -
第770回
PC
キーボードとマウスをつなぐDINおよびPS/2コネクター 消え去ったI/F史 -
第769回
PC
HDDのコントローラーとI/Fを一体化して爆発的に普及したIDE 消え去ったI/F史 -
第768回
PC
AIアクセラレーター「Gaudi 3」の性能は前世代の2~4倍 インテル CPUロードマップ -
第767回
PC
Lunar LakeはWindows 12の要件である40TOPSを超えるNPU性能 インテル CPUロードマップ -
第766回
デジタル
Instinct MI300のI/OダイはXCDとCCDのどちらにも搭載できる驚きの構造 AMD GPUロードマップ -
第765回
PC
GB200 Grace Blackwell SuperchipのTDPは1200W NVIDIA GPUロードマップ - この連載の一覧へ