カメラが白とびしないのって大事
前回書きそびれていたんですが、あおり運転対策としてドラレコ「ZDR025」を取り付けたクルマは、家族も運転する“ギャラ子”ことギャランフォルティスです。こないだスタッドレスタイヤにしたのもこのクルマでした。
ワタシが普段使いしているハンヴィーは鈍重なので、高速では左端のレーンをタラタラと走り、一般道ではなるべく車線変更をせず、トラックレーンがあればそこを選ぶようにしています。そのため、あおられる可能性は少なく、そもそもあんな外観だからあおられにくいだろうということで、ドラレコは買っていません。買うとしたら事故った時の証拠用っていう感じですかね。
ただ、ウチのハンヴィーは後ろがハッチになっていて窓がないので、真後ろの映像をモニターに映すバックカメラだけは付けています。録画機能はなく、映すだけのやつです。そしてもうひとつ、車線変更の時などに右後ろが見にくいため、右後方確認用のカメラをドアミラーのところに付けたんですが、こっちは速攻で外してしまいました。
バックカメラはちゃんとした製品をショップで付けてもらったんですが、右後方用のカメラはネットで激安品を買ったんですよね。そしたら、これがもう全然ダメで。昼はまだいいんですが、夜になると街灯や後ろのクルマのヘッドライトで画面が白くとんでしまって何が何やら。これならミラーを見た方がマシというぐらい。
そんなことがあったので、ドラレコを買うときも白とびが気になりました。せっかく買っても映像が見えないのでは意味がないですからね。ZDR025を選んだのも、パッケージに「前後HDR機能搭載で白とびなし」と書かれていたのが理由のひとつです。
リアカメラには裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載
フロントカメラは前回書いたとおりHDRとWDRを搭載し、白とびの心配は無用です。そして、さらにいいのがリアカメラ。HDR搭載はフロントカメラと同じですが、そのほかに「STARVIS」も搭載しています。
STARVISは暗い場所でもノイズが少なく鮮明な映像を撮影できるというもの。フロント側は暗ければ自分のヘッドライトで照らせばいいですが、リアはそうはいきません。たとえばクルマが後ろからあおってきた場合、そのヘッドライトだけがビカビカと映っていても仕方ないわけで、大事なのはナンバーが読み取れること。前に付いているナンバープレートはナンバー灯がないし、こちらからライトをあてるわけにもいかないので、暗くても映るというのはとても重要です。
ZDR025はcomtecというメーカーの製品ですが、STARVISはソニーの商標です。ソニーが2008年に開発・量産化に成功したCMOSイメージセンサー用裏面照射型画素という技術に付けられた名称で、ZDR025はリアカメラにソニー製のCOMSイメージセンサーを採用しているということですね。
従来型に比べて感度が1.8倍もアップ
CMOSイメージセンサーは、レンズとカラーフィルターを通して入ってきた光をフォトダイオードが受け、信号に変換します。ところが一般的なCMOSイメージセンサーはフォトダイオードの前に配線の層があるため、それが邪魔をして肝心のフォトダイオードに届く光が減ってしまっていました。
それに対してSTARVISは、フォトダイオードと配線層の位置をひっくり返して、フォトダイオードを前面にしています。邪魔な配線が後ろに回ったおかげでより多くの光を集めることができるようになり、感度が約1.8倍にアップしているそうです。
元は裏側だった面で光を受けるため、この構造は裏面照射型と呼ばれています。アイデアとしては当初からあったものの、作るのが難しく、以前は一部の天体望遠鏡などで使われるだけというレア物だったそうです。そんな技術が普通に使われてるのってすごいことですよね。
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