なぜ発電できたの?
今回は、冷蔵庫や台所にあるものを使って、簡単に電気を作る方法をご紹介しました。なぜ発電できたのか理由をご説明しましょう。
1つの目のポテトバッテリーの実験では、じゃがいもの汁に亜鉛板が溶け、亜鉛イオンと電子に分かれました。亜鉛イオンはじゃがいもの汁の中に溶け、電子はワニグチクリップを伝って、亜鉛板から銅板に動きます。電子の移動によって、電子の流れとは反対向きに電流が生まれ、LEDが光りました。じゃがいも以外にもレモンなどの果物でも発電できます。ぜひ試してみてください!
ステンレス製のおたまやフォークと、アルミホイルを使った実験では、食塩水がじゃがいもの汁の役割、ステンレスが銅板の役割、アルミホイルが亜鉛版の役割を果たし、電流が流れました。おたまやフォーク以外にも、ステンレス製のものであれば発電できます。ぜひ皆さまもお家で試してみていただけるとうれしいです!
■注意事項
・小学生など低年齢の子どもが実験するときは、必ず保護者の指導のもとで実施してください。
・カッターを使う際は、手を切らないように気を付けて作業してください。じゃがいもなどの野菜や果物は滑りやすいので、ゆっくり切り込みを入れてください。
・銅板や亜鉛板は先が尖っているものもあるため、野菜や果物に力を加えながら刺す際は、手を切らないように気を付けてください。
・実験に使った野菜や果物には、銅や亜鉛の金属イオンが溶けだしています。絶対に食べないでください。
・電気がうまく作れない時は、+極と-極を間違えていないか、よく確認してください。
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