家電メーカーが始める新ビジネス
そのほか、AIoTクラウドでは、法人向けクラウドソリューションも提供することになる。
AIoTクラウドの赤羽社長は「シャープは、スマートライフのプラットフォーマーを目指す。AmazonやGoogleと競争する部分もあるが、連携する部分もある」とし、「スマートライフを追求するうえでは、AmazonやGoogleでさえも、自分たちですべてをやることは難しい。スマートライフの追求においては、シャープが補完できる部分がある」とする。
AIoTクラウドの具体的な事業計画は明らかにしていないが、IoT事業本部を母体にした259人の体制でスタート。今後増員する計画を打ち出しながら、「まずは黒字化を目指す」とした。
当初は、プラットフォーム事業を中心に展開。「データの加工、販売、仲介や広告、送客などの事業を考えている。立ち上がりは、開発支援の収益が大きいと考えている。将来的には、プラットフォーム事業とクラウドソリューション事業の売上げを半々にしていたい」と述べた。
AIoTクラウドは、家電メーカーであるシャープが、家電から生まれるデータを活用して開始する新たなビジネス。この新たな挑戦がどう成長するのかに注目が集まる。
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