今回のことば
「企業色を前面に出すのではなく、さまざまな価値観を持った人が暮らすTOKYOを主語にすることで、モノ視点ではなく、コト視点でお役立ちを提案したい」(パナソニック ライフソリューションズ社の北野亮社長)
パナソニックは、東京・汐留のパナソニック東京汐留ビル1階に「TOKYO リノベーション ミュージアム(TRM)」を、2019年4月13日にオープンした。
住まいのリノベーション需要の高まりに対応し、「リノベーションを見て、学び、感じて、ひらめく」をテーマとした拠点で、今後拡大が想定されるリノベーション需要に対応する。
リノベーションに必要な3つの要素を展示
「学び」「憧れ」「実現」の3つのエリアにおいて、「イントロダクション」「ケーススタディ」「ライフ・ファインダー」「ノウハウ」「リアルサイズモデル」「コンサルティング&サービス」「ラウンジ」の7つのゾーンを構成。「模型や大画面映像、リアルサイズモデルといったさまざまな方法で、お客様一人ひとりの憧れの暮らし実現をサポートする」という拠点に位置づけた。
たとえばケーススタディでは、同じ広さでもまったく違う価値観を持つリノベーション事例を10分の1スケールの模型で表現。実際にリノベーションした約40件のこだわりの事例を、大画面を使って没入感がある実寸大映像で体感できる。また、タッチパネルを使った診断ツール、ライフ・ファインダーにより、ライフスタイルの志向性や、診断結果にあった空間のイメージを提供。診断結果はQRコードで読み取ることができ、帰宅後に家族や業者などとの情報共有も可能になる。
また、リアルサイズモデルでは一般的な75平方mのマンションの部屋を、2つの異なるテーマでリノベーションした例を、マンション1戸まるごとリアルサイズで紹介。ラウンジは、リノベーションについて検討できるスペースとし、リノベーションとライフスタイルをテーマにした、新しい発想や話題を発信する企画展を開催する。
「リノベーションの知識を学び、リノベーションで得られる暮らしに憧れを感じ、そして、リノベーションをしたいという思いを実現するといった、リノベーションに必要な3つの要素で展示した」(パナソニック ライフソリューションズ社の道浦正治副社長)という。
一方で、オープンを記念して、ニューヨークを拠点に活躍しているアーティストのjgoldcrown(ジェイ・ゴールドクラウン)氏が、ハートのウォールアートを制作。ミュージアムの入口付近とビルの外壁に、人気のハートのウォールアートが置かれている。
この連載の記事
-
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ - この連載の一覧へ