このページの本文へ

業界人の《ことば》から 第338回

パナソニックとファミリーマートが本気で無人店舗に取り組む

2019年04月04日 14時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

顔認証と物体認知で無人店舗に

 ファミリーマート佐江戸店で、最も注目を集めているのが、顔認証決済および物体認知を活用した、自動決済システムを用いた無人化店舗への取り組みだ。

 店内で顔認証によって個人登録をしておけば、次回からはまさに「顔パス」、「手ぶら」で、商品が購入できる。

 店舗の約4分の1のスペースを「顔決済セルフレジ」エリアとし、エリアに入るにはまず、専用の入り口で顔認証によってゲートを開く。来店客は、欲しい商品を棚から取り出して、物体検知が可能な専用レジに乗せる。専用レジでは、画像認識技術で商品を検知。ディスプレーに価格が表示される。そこで、個人のパスワードをディスプレーから入力すると決済が完了する。

顔決済セルフレジは専用の入口となっている

 商品を持って、出口のゲートで再び顔認証すると、ゲートが開いて店舗の外に出ることができるという仕組みだ。

 店舗にはなにも持たずに訪れ、顔パスで商品を購入できるというわけだ。

 ファミリーマートの澤田社長は「限られたエリアで、限られた製品に限定した取り組み。だが、こうした規模に限定すれば、すぐに使えるものになると考えている」とする。

 たとえば、これまで店舗という形態では出店できなかったオフィス内の販売コーナーなどの狭小型店舗に、こうした無人化店舗の仕組みは応用できそうだ。

無人店舗で購入する澤田社長

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ