ロボット掃除機の普及率は4.9%
アングルCEOは「新たなルンバを実現する上で、自らの居場所を認識するということが大切だった。それによって、優れたAIが正しく動作することになる」と語る。
「たとえば、静かな図書館で大太鼓を叩いても、だれも評価してくれない。どんなに優れたバスケットホールプレーヤーがダンクシュートの決めたとしても、それが野球場だったら意味がない。居場所を認識して、そこで最も優れた性能を発揮するということはAIにとっても不可欠なことである」としている。
スマートホームの世界ではリビングルームのソファに座ると、テレビのスイッチが自動的に入り、テレビに話しかければ新たに録画したコンテンツを見せてくれる。部屋を出ると、テレビとともに部屋全体の電気が消える。
これらはそれぞれの機器が、自分の居場所を理解することで実現したものだとし、「それは、ロボット掃除機も同じ。ぶつかって動けなくなったら、今度は、そこを避けて通ろうと学習する。これも居場所を理解することによって実現されるもの。ロボット掃除機が、家のなかの自分の居場所を理解することで、スマートホーム実現の一翼を担うことになる」とする。
現在、日本におけるロボット掃除機の普及率は4.9%だという。2018年10月には、4.5%だったものが、わずか4ヵ月で0.4ポイント上昇したのは大きな動きだ。その背景として、同社では4万9880円の低価格を実現したルンバe5の投入による成果をあげる。
この連載の記事
-
第594回
ビジネス
自動車工業会は、今年もJapan Mobility Showを開催、前身は東京モーターショー -
第593回
ビジネス
赤字が続くJDI、頼みの綱は次世代有機EL「eLEAP」、ついに量産へ -
第592回
ビジネス
まずは現場を知ること、人事部門出身の社長が続くダイキン -
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? - この連載の一覧へ