寄ってくる猫は超広角ズームで!
先ほどのハチワレ、人が好きみたいで、こっちがしゃがむとすぐトコトコと寄ってきて、こちらにお尻を向けて座るのである。
人なつこい猫に多いパターン。これをどう撮るか。
今までは、そういうときはiPhoneを取り出して自撮りするのが一番、といっていたわけだが今回は新兵器の「超広角ズーム」(10-24mmF4)を持ってきてるのである。
超広角なので至近距離でも問題なし。
いや、左手で撫でながら右手で撮るのはそれなりにアクロバティックな姿勢を要求されて大変ではあったのだが、がんばってみた。
超広角ズームって猫が手が届く範囲にいてくれないと使いづらいので猫撮り向きではないのだけど、このハチワレには最適。
広い範囲を撮れるのみならず、近距離で撮るほど遠近感が強く出るのでそれを生かすと面白い猫写真を撮れる。
地面を広く入れて遠近感を強調してみた。
こちらは別の猫(顔の模様が違う)。毛繕いしてるところにぐっと近づいて、遠近を強調するとまた違う感じに。
広角ならではの迫力がよいですな。
近づけないときはレンズを交換して中望遠で猫たちの自然な姿を。
井戸と思われる場所(たぶん古くからの井戸に蓋をしたものだろう)で2匹の一触即発を発見したのでそっと狙ってみた。
やがて猫達は互いに適度な距離を保った「猫トライアングル」、あるいは「猫の大三角」を形成したのであある。みんな外を向いてるのがまたおかしい。
さて、ちょっと長居をしすぎたので参拝して帰途へ付こうと受付の前を通ると、受付猫はなんと5匹に増えておりました。
そんなこんなで、境内を自由に走り回る感応寺の猫たちを見ていると、お寺は猫にとってのアジールなのかもしれないなあと思うのであります。
■Amazon.co.jpで購入
古地図とめぐる東京歴史探訪 (SB新書)荻窪 圭(著)SBクリエイティブ
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
古地図でめぐる 今昔 東京さんぽガイド荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
この連載の記事
-
第872回
デジカメ
富士フイルム「X-T50」は小型・軽量で取り回しやすいから猫撮り散歩にピッタリだ -
第871回
デジカメ
渋めのレトロ調から白黒まで、富士フイルム「X-T50」は多彩なフィルムテイストで猫撮影が楽しめる -
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 - この連載の一覧へ